※ネタバレあり

・Go!プリンセスプリキュア 3話「もうさよなら?パフを飼ってはいけません!」
 作画は怪しかったけれど、妖精であるパフをどのように扱うか。その結論として、ペットとして扱うことになって、それをみんなに受け入れてもらうための経緯。これらを綺麗にまとめ上げている内容だったと思います。
 何気に丁寧だなと思ったのは、彼ら妖精が『ロイヤルフェアリー』と呼ばれていて、プリンセスになるためには彼らの存在が必要不可欠なのだと言うことも説明にさらりと入れていたことでしょう。この導入部の巧さが、プリキュアの年の功というか、熟練の技なのだなと思いました。
 ……実は自分、ここまでの3話が面白くてもまだまだ安心できていなくて、それは実を言うと前作の序盤も面白いと感じていた記憶があったからです。確かフォーチュン復活までは楽しんでいた覚えがある。だからなんというか、まだまだ安心できないなと言う、変な不安を抱えているわけです。

・神様はじめました◎ 第2期 5話「神様、二度目の告白をする」
 めっちゃ面白い。
 日本神話とかそこら辺に興味が湧いていることもあり、一入面白く感じているなと言う。
 人とアヤカシの恋の話が素晴らしいですね。人は一つのことにこだわっていられるほど長く生きられない。けれど妖怪は違う、一つのことに心揺さぶられたとき、その思いをずっと抱き続けてしまう。この説明がなんとも、切ないというか、こういう部分の感性とか堪らなく好き。

・アイドルマスター シンデレラガールズ 6話「Finally, our day has come!」
 真っ向からアイドルマスターとはまた違った、アイドルを描こうとしているというその姿勢が素晴らしいと思うのです。
 前作とも言えるアイドルマスターでは、有名になって行くにつれて、みんなと一緒にがんばっていくことができなくなってしまうこと、それで変わってしまうことの恐れのような物を描いていました。
 その二番煎じに甘んじることなく、今度は更に難しいテーマに踏み込んでいるように思うのです。つまり最初に運良く大きなライブに参加できてしまったために生まれた、ある種の自惚れ、上手く行きすぎてしまったような感覚。それをミニライブの客の少なさで一気に魔法を解いてしまう。
 未央の自惚れは、他人からすると何でそんな風に自分を過大評価できるのかと疑問に思ってしまうことなのですけど、若いからとかそういう話ではなく当然ある物で普段でもかなり頻繁に起こり得る勘違いなのです。ただただ、これは規模の問題に過ぎないのです。ましてや、高いレベルを見せられて、その一員として成功を収めたという実績を得てしまったのであれば尚更。
 一番最初と同じくらいがんばったのだから、それと同じくらいの成功を収めて然るべきだという。残酷な基準だと思います。凛はアイドルに対して第三者的であったから、現状が上手く行きすぎているかもしれないと思う余裕があった。卯月もまた、基礎練習ばかりの日々を経験して、頑張りがすぐには反映されないことを知っていたからこそ、凛ほどでは無いけれどお礼を言うくらいの配慮はできた。未央だけが、思えばそこら辺あまりにとんとん拍子だったし、凛ほどの客観的立場も与えられてなかったのですよね。実を言うと、初登場時から今回に向けての布石が打たれていたのだと思います。
 で、前作のアイドルマスターで多少、この部分は目を瞑ってしまっていた箇所だと思います。確かに下積みはしてきたという描写はありましたが、この、アイドルとしてのし上がっていく上で上手く行かなかったという描写は極力描かれていなかったように思う訳です。はてさて、一歩踏み込んだテーマを描いていくシンデレラガールズ、果たして描ききれるのか。きっと、美味しいからry。



過去感想は下記より
アニメ感想:2015年冬期まとめ