※ネタバレあり

・Go!プリンセスプリキュア 11話「大大大ピンチ!?プリキュアVSクローズ!」
 すごい。本当にクローズを倒してしまった。これくらいキャラが立った人物に止めを刺してしまうのもすごいと思うのですが、何より最近のプリキュアは「和解」というのを強く押し出している部分もあるので、このように止めを刺してしまうのは珍しいと思われます。しかも序盤で。
 クローズの今回の作画、気合の入りっぷりも相成って息も吐かせぬ戦闘となっていました。
 ディスピアを目の前にして、絶好のチャンスとばかりに必殺技ぶちかますきららはマジメタというかお約束壊しというか。とにかく素敵。

 前回登場したディスピアによって、プリキュアや妖精だけでなく友人のゆいもろとも、巨大な絶望の檻へ飛ばされてしまう。
 一同は、妖精とゆいは同じ場所へ、他のプリキュアはそれぞれ違う場所に転送された。フローラと相対するのはクローズ、他はゼツボーグと遭遇することになる。
 クローズはフローラに、半ば八つ当たりのような感情をぶつけていた。「元はと言えばお前が現れさえしなければ、他のプリキュアも現れなかった。自分は手柄をあげられた」と言った具合である。
 絶望の檻の中にいるクローズは筋骨隆々とした姿へ変身し、通常の数倍の強さを発揮しており、フローラを圧倒する。手も足も出ないフローラの前に、ゼツボーグを倒したマーメイドとトゥインクルが駆けつける。
 その時、彼方から新たな武器が届けられようとしていた。夢への思いの強さでにその武器は引き寄せられるという。新たに手に入れたキーが使用できず、追い詰められていた三人は自分が抱く夢により、その武器を呼び寄せようとする。
 しかし巨大なカラスへ姿を変えたクローズに阻まれてしまう。クローズの攻撃に、フローラは為す術もない。その攻撃から助け出したのは、友人であるゆいだった。
 今度はゆいを加えて、新たな武器を呼び寄せることに成功。新たに手にしたドレスアップキーはその武器のための物であり、それを利用することで見事クローズを倒すことに成功したのだった。
 元の世界へと戻された一同は、ひとまずは元の生活に戻っていくのだった。

 と言ったところ。1クール目の一区切りとしては、十二分の迫力ある戦闘だったと思います。
 惜しむらくは尺があと5分くらいあったらなと言うことでしょうか。トゥインクルやマーメイドが強力なゼツボーグを倒す過程が省略されてしまっているわけです。Aパートで苦戦して、Bパート開始時に必殺技で止めを刺しているわけですが、そのAとBの間にあったやり取りがとても気になると言った具合。
 ただ、前回の続きということもあるものの、ある種ノルマでもあるプリキュア自体への変身がなかった点でも、尺がギリギリまで切り詰められていたのだなというのがわかる内容でしたので、致し方ない気もしました。
 新たな武器を手にしたことで、別の衣装へのエレガントモードへのチェンジはありましたけども。ここは全身全霊を込めているクローズを倒すには必要なことでしたしね。

 ゆいがこの段階でここまで深く関わるのも意外でした。ここまで深く関わったとなると、逆に彼女がプリキュアになることはないのかなと言う気もしてきます。
 このようにして、ちょっとずつ学園内でプリキュアの存在を知る人々が増えていくと言うこともあるのか、それともゆいが一般人の協力者としてあり続けるのか。どちらでも面白いと思います。
 妖精たちがゆいに対して、正体がばれてしまう描写は今回数少ないギャグでしたが、思わず笑ってしまいましたね。妖精たちは焦るばかりな中、ゆい自体は真剣なところのギャップも良かった。


・アイドルマスター シンデレラガールズ 13話(最終回)「It's about time to become Cinderella girls!」
 何というか、ものすごく性格悪い言い方しますけど、盛り上げるために体調悪くさせましたよね。これ。
 いやわかるんですよ、緊張で熱が上がってしまうってことも、リーダーを任されることの重圧がそれだけのストレスを生んでしまうってことも。
 でもなんか、「あえてこうなるようにしました」っていう感じが抜けない。これ、明らかに今作の弱点だと思うのですよ。卯月たちのグループのコンサートリベンジにはこのようなくどさを感じなかったのは、ひとえにしっかりと一話から描写されてきた積み重ねがあるからで、今回のは明らかに描写不足に寄る物だと思われます。
 この人はこういう大舞台では折れてしまうかもしれない、っていう説得力が足らなかった。少なくともアニメを観た限りでは。
 今回の内容は分割2クールの一区切りと言うことで、フェスの本番というものでした。



過去感想は下記より
アニメ感想:2015年冬期まとめ