※ネタバレあり

・Go!プリンセスプリキュア 12話「きららとアイドル!あつ〜いドーナッツバトル!」
 何この回。めっちゃくちゃ面白い。前回が激アツバトル回だったことを忘れさせてしまうような、それだけのパワーを秘めたギャグ回でした。あれだけ気合を入れたバトルの後、意識を日常に戻すなんて言うことは早々できるものではありません。しかしこの回、それをあっさりと、巧みにやり遂げてしまった。

 今回の内容は、ゆいがプリキュアの協力者として加わったり、敵側の勢力でもクローズのことを僅かに振り返ったりもした描写があったものの、そんなことはひとまず置いておくという内容。完全なるギャグ回だったわけです。

 きららは事務所の社長にのせられてマーブルドーナツのリポーターを務めることとなる(ここののせられた際の彼女の表情で、大体の話の流れが読み取れてしまうところが素晴らしい)。現場へ着くと、番組レギュラーのらんこが妙にきららへと対抗意識を燃やしているのだった。
 その露骨な対抗意識に、きららも対抗意識を燃やすようになる。
 勝負は最終戦のゆるキャラマラソンにまで雪崩れ込み、きららが勝利したものの、最後まで走りきるらんこの姿を見て、きららも彼女の情熱を認めるのだった。

 あらすじはとりあえずこんな感じだったのですが、その内容がぶっ飛んでいる。
 まずこのらんこ、別作品から引っ張ってきたようなツッコミ所満載のネタキャラなのです。彼女の情熱は空回りし、媚び媚びの態度もカメラにがっつく姿勢も、明らかにリポーターの領域を逸脱している。きららも彼女の態度に戸惑うほどのテンションの高さなのです。
 ですから勝負の内容も、何かがおかしい。リポートをする番組だと言っているのに、その内容はまるでお笑い芸人と接しているかのようなのです。
 周りもそのぶっ飛び具合を後押しします。はるかはテレビに映りたいあまりにリボンで自分の頭を着飾り、それをゆいは突っ込みを入れる。みなみは冷静に状況を解説しつつも、最終的には彼女が一番ぶっ壊れてしまう。
 その内容は、マラソンで勝負が決し、根性ドーナツ君に扮するらんこが最後まで走りきる場面。何故か感極まった様子のみなみが「根性ドーナツ君が……!」と呟くわけです。周りもそれに同調して声を掛け合う、しかもみなみ以外全員名前を間違っている。
 こんなのずるい。笑うに決まっている。

 他にもツッコミ所なんて丸々ありっぱなしで、書ききれる内容ではありません。
 とにかく、面白かった。大笑いした。それだけ。 



過去感想は下記より
アニメ感想:2015年春期まとめ