※ネタバレあり

 ものすごく気合の入った戦闘。途中で息切れしないか心配になってしまうほどでした。

 今回の内容は、はるかが小さな頃から大好きで、自分の将来の夢にも据えている「花のプリンセス」の作者の個展が開かれるというもの。なんとその本人のサインももらえると言うことで、絵本作家が夢のゆいと共に大はしゃぎで個展へと向かうのです。
 花のプリンセスの内容は、プリンセスは心優しく、彼女の周りにはいつも笑顔が溢れている。そんな彼女に嫉妬して、鳥が彼女を騙して魔女の森へと連れて行ってしまうのだけれど、そんな鳥をプリンセスは許した。という内容。
 はるかは作者さんに、一つの質問をします。花のプリンセスの結末はどうなってしまうのか。しかし作者はそれに対し、「描くつもりはない」と回答するのでした。それは、子供たちから届けられる、それぞれのプリンセスのその後を見て、そう決めたのでした。
 その後、トワイライトが襲来し、その場に居る人々全員を額へと閉じ込めてその絶望を自らの力に変換してしまう。
 戦闘は激しく、三人は最初圧倒されてしまう。フローラも追い詰められた末に、彼女の大切な絵本を燃やされそうになってしまう。それを取り戻したとき、新たなドレスアップキー「リリー」を手にする。そうして、見事トワイライトを打ち破るのだった。
 最後に、白金が校長へ会話している場面が描かれる、なんと「花のプリンセス」の作者はノーブル学園の校長だったのだった。

 といった内容。
 はるかの行動原理の理由が分かった回となりました。確かに彼女は今まで、怒ると言うことをあまりしていません。家族が絶望の檻に閉じ込められたときくらいだと思います。
 その時以外は、例え作っていたドレスをパフに汚されてしまった場合でも、彼女は決して怒りませんでした。
 ゆいが小さな頃に読んだ絵本は、その子に影響を与えると言うことを言っていますが、それが正に今のはるかであると言って良いのだと思います。

 今回、はるかの目標が明確化されたのも良かったと思います。生まれながらのプリンセスではなく、志としてのプリンセスを目指すという宣言。花のプリンセスのように強く優しく美しい存在となる、しかもそれがグランプリンセスとなるという、プリキュアとしての目標にも繋がっている。
 これはある種、今作にとっての重大な転機であると言えるのかなと思います。

 また、トワイライトの心情にも変化が起こりそうな予感がしました。
 社長令嬢であるが故にトワイライトも認める気高さを持つみなみ、才能を持つきらら、そんな二人とは違うごく普通の女の子であるはるかが(視聴者的には彼女も決して才能がないわけではないというか、やればできる子という感じなのですが)、トワイライトに屈せずに戦いを挑んでくる。これは彼女にとってかなりの衝撃ではないかと思います。
 今後どうなっていくのか目が離せません。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2015年春期まとめ