※ネタバレあり(フレッシュプリキュアのネタバレも含みます)
お約束の異世界人の世間知らず回。
トワが罪の意識により頑なに一人で戦おうと意志を固めているのを解きほぐす回となっています。
また、トワをノーブル学園に通わせるという展開を、ここまで納得できるよう描いたのは匠の技だなと思いました。
むしろ、この展開のためにはるかの憧れの絵本作家を校長先生にして、その校長先生のサイン会を描いたのだと、今になってようやく気付かされたというか。
全寮制という設定もトワを受け入れるための布石のように思えてきます。
むしろ全寮制という設定を用意したからこそ、異世界人のプリキュアを受け入れるという展開を用意できたと言うべきでしょうか。
ここまで書くと、ここら辺の「異世界人を受け入れる」という展開を、主人公の家で一緒に住むという内容で納得させたフレッシュプリキュアの恐ろしいまでの巧みさに改めて気付かされます。あの作品はやっぱり何かおかしかった。
そんなわけで内容はトワが人間界で暮らすためのお膳立てを描く回でした。
トワはかつてトワイライトであり、人間界を苦しめてしまったという罪の意識から一人で戦うという意識を固めていました。
ですがそんな彼女をはるかたちは遊びに誘うのです。ちょうど梅雨の日に宝捜しをした際、みなみやきららがはるかによって変わったことに気付いたように。トワもまた、思い詰めすぎないよう変わることができるようにしてあげるために。
しかしトワは思い詰めてはるかたちから離れてしまいます。ですが彼女は世間知らずのお姫様、途方に暮れてしまう。そこで出会うのがノーブル学園の校長であり、トワイライトであった頃に襲ってしまった人物。
という構成になっているわけです。後は敵を倒した後は、トワはノーブル学園へと通うことになったという話で締めとなります。
ロックがディスピアによって絶望を蓄える任を与えられた展開から、シャットよりも優秀と判断されているのは確かなようです。
また、今回話の終わりに青年の姿へと急成長したことからも、何かまだまだ彼自身に隠している要素がある模様。
ところでトワは罪の意識に苛まれてはいるものの、かなり罪が軽くなるようにしてあるのは確かなように思います。
前にも書いたかも知れませんが、直接手を下したのは校長先生たちを襲った一回のみであったり、判断能力の乏しい幼少より操られていたという事情が描かれていたり。
ディスピアは何気にこれ、戦闘による傷と言うより心の傷の方が大きいのではないかというのは、考えすぎなのでしょうか。ただディスピアは悪ということにしておかないと、誘拐云々の展開に同情の余地が生まれてしまう気もします。
ロックがもしかすると裏で何かを操っているという展開もあるのかも知れませんね。
Go!プリンセスプリキュア vol.1 [Blu-ray]
過去感想は下記より
アニメ感想:2015年夏期まとめ