※ネタバレあり。プリキュア感想ではありますが、簡易的です。

 布石だらけの一話と言ったところ。
 というか、冒頭数分間、主役である主人公が登場しないというのは、なんとも冒険しているなと思います。

 ハミィが本来は「幸福(しあわせ)のメロディ」を歌わなければならないところを、マイナーランドのメフィストによって妨害された。何故かセイレーンが彼らに協力していたために、不幸のメロディが歌い上げられそうになる。
 アフロディテは音符を守るために、人間界へと飛ばす。かくして、響たちのいる人間界が音符探しの舞台となる。

 その展開を、本当にじっくりと描いているのが印象的でした。今後の展開も予想できる、一年間作品を描くことをしっかりと構えている作品だと感じます。
 特にセイレーンのやり取りは非常に印象的。彼女はハミィと同程度の力を持っている。にも拘わらず、メロディを歌う役目はハミィに与えられている。ここに、何か事情を感じさせる物があります。
 響と奏がケンカをするのと、ハミィに対してセイレーンがムキに直るのとが対比されているのも印象的です。響と奏は昔仲が良かったことが示されており、レコードと言った大切な思い出を共有する仲でもあります。なのに今は、仲が悪くなってしまっている。そこには、ちゃんとした事情があることも窺える。
 これ、つまりはハミィとセイレーンも昔仲が良くて、何かをきっかけに仲違いしている状況と言うことなのでしょう。
 ハミィがど天然なせいで気付いていないだけで。

 マイナーランドの敵が世界を不幸に染めようとしている点は、まだ目的が明かされていませんが、それは今後の楽しみという奴でしょう。
 二話では、響と奏の事情が明かされる模様。過去作がどういった作品か、存分に楽しみたいと思います。

 あと、デザインが本当に豪奢ですね。これ、シャレにならないほど動かすの大変なのではないでしょうか。フリルの部分とか、見るだけでぞっとします。制服まで、一筋縄ではいかない二段プリーツですよ。しかし非常に華やかで、見栄えがするなとも思う。このジレンマ。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2017年春期まとめ