※ネタバレあり。
  筆者の方針は元々、「こう考えれば、楽しめるんじゃない?」という脳内補完をするのが原則です。今作でもそれをできる限り徹底していくつもりでいます。
  できない作品ももちろんありますが、極力。


 すごかったですね。ライブシーン。これはもう、さすがの一言で収めようと思う訳です。
 ただ、こう言った展開はもう少し積み重ねた後に描いても良いのではないかと思うわけで。ちょっともったいなかったかなと、そんな風に考えたのでした。

++あらすじ++
 いちかとひまりはあおいのバンドのライブに来ていた。しかしあおいがカバー曲を歌おうとしたところで、彼女の執事である水嶌が現れる。そして、彼女を連れ去ってしまうのだった。
 いちかたちはあおいの家を訪ねることにする。するとそこは大豪邸。どでかい門が開けられて訪ねた建物内、現れたあおいは普段とは似つかわしくないドレス姿をしていた。
 あおいは日本有数の大企業、立神コンツェルン現会長の娘だったのだ。水嶌はあおいに、令嬢らしい振る舞いを求めているのだった。彼はバンドも、パティスリーに行くことも禁じようとする。
 あおいが「私の気持ちはどうなる」と問いつめても取り合わない。彼女はその場をあとにしてしまう。しかしいちかだけは、水嶌が拳を握りしめていたことに気付いていた。

 キラパティに戻ったいちか一同。そこにリオが参上する。あおいのことを諦めるよう、彼は言う。どうしたって思いは伝わらないと。
 しかしいちかは、水嶌が握り拳を作っていたことを思い、思いは伝わると言う。
 そして、あおいがキラパティに行くことやバンドを続けられるように、あおいが作りたいといった空色のゼリーを作ることにする。

 パーティ会場でいちかたちはキラパティをオープンする。水嶌が戸惑う中、いちかはあおいに、イルカゼリーを食べさせる。
 パーティにあるスイーツと比べたら、見劣りするかもしれない。そのことを懸念するいちかに、あおいは私はこっちの方が好きだという。
 あおいは、みさきの歌に感動したのだ。自分がしきたりを守って生活してきて、それを聴いて自由な気持ちになれたのだという。そしていちかはあおいらしいやり方でそれを伝えようと提案する。

 そして、あおいはドレスのスカートの裾を結んで、パーティ会場でライブを開催する。
 驚く水嶌に、いちかはゼリーを食べさせる。そして彼はその味に、ハッとさせられる。あおいの懸命に歌う姿を、温かい目で見守っている。彼女に向かい、「そんなに叫ぶな、わかっている」と呟く。
 しかしあおいが問い掛けてきたことに、「レディの嗜みではない」と一蹴してしまう。

 そこにジュリオが現れ、音楽の力で増幅したキラキラルを、会場の人々から奪ってしまう。そして、杖を生みだして、プリキュアたちの津良々を降らせる。
 すると、水嶌のキラキラルだけは奪われずに残っていた。その胸には、確かにあおいの歌が響いていたのだった。あおいはその力を借りて、氷を生みだしてジュリオを怯ませる。
 その隙に必殺技で杖を浄化する。

 あおいはキラパティに戻ってくることができた。
 いちかは許してもらえたんだねと喜ぶが、あおいは苦笑い。
 水嶌はやはり、あおいがパーティをメチャクチャにしてしまったことを叱った。しかしあおいはにんまりとする。水嶌が本当は、あおいに対してどう思っているか、彼女は知ったからだ。
 水嶌も、苦笑する。
 そして、あおいはキラパティもバンドも続けて良いことになったのだった。学年5位を維持することを条件に。いちかはそのことに驚く。しかしあおいはそんなのいつもしていることだから、簡単だというのだった。
 いちかは勉強苦手仲間だと思っていたのにと驚く。あおいはにやにやと勉強を教えてやろうかと提案する。
 そして、みんなで笑い合うのだった。
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 あらすじはこんな感じ。ちょっと私事が忙しくて、心が折れそうになりましたがどうにか書きました。細部間違っていたら、申し訳ないです。

 もしかすると、キラキラルという物の再定義を行っているのではないか。と言う気がしてきました。
 キラキラルは元々、スイーツに含まれる「人を元気に幸せにするエネルギー」だと長老は2話で言っていました。そしてそれを、プリキュアは操っているわけです。
 現在ジュリオは実験と称して、キラキラルの増幅する原因を探っています。その内容が、ただ「スイーツ」という言葉と結びつけることができなくなってきている、そんな気がするのです。
 もしかするとキラキラルは別に、スイーツだけに含まれている物ではない。と言うことなのかも知れません。あくまで上記で書いたエネルギーであると言うだけで。今回の内容も考慮すると特に。
 あるいは、スイーツによってキラキラルを摂取して、感情変化を栄養にしてキラキラルが育つ。といったことなのかなと。とりあえず、今まで増幅した理由は下記です。
*****
・スイーツを食べたときの感情の変化
・スイーツに関する知識を得たときの喜び
・音楽
*****

 他にもリオは、大勢のキラキラルよりも、たった一人のキラキラル(水嶌の物)が勝ることにも着眼していました。
 今までにわかってきたことをどのように利用するのか、その点が気になるところでしょう。
 最大限増幅された個人のキラキラルを奪うことで、最強の武器を作り出そうとするのかも知れません。……もしかして、いちかの母親とか?

 自分の気持ちをわかってもらおうなんて、最初から無理なのだ。このリオの発言は、彼自身の経験に基づいていそうだなと思いました。
 何か、わかってもらおうとして、理解してもらえなかった経験があるのかもと。

 あおいは勉強ができると言うことが判明しました。
 これ、むしろ納得する部分であるとして良いのだろうと思います。歌詞は頭の中にあるのだと、新曲をさらっと歌ってみせるのですから、頭の回転は速いと考えられるので。

 ゆかりはやっぱり何か親に対して何か感情を持っている気がします。
 過去の感想と書いていることがずれますが、あおいのように干渉してくる者がいるのとは逆に、何も言ってこないとかでしょうか。
 「どんな家庭にも事情はある。あおいの家には、自由にならないことが多いのかも知れない」と言う発言は、すごく気になるところ。
 立神コンツェルンの存在を知っていたのは、彼女が高校生だからでしょうね。あきらは引っ越して間もないから知らない。中学生組は自分のことで精一杯で、そこら辺には無頓着、と言ったところでしょう。

 あおいのバンドを反対したのが、水嶌という執事であるという点が気になります。
 これ、別に親であっても良いはずなのに、執事なのです。もしかすると父親からも反対されて、理解してもらうことが必要になる、と言う展開があったりするのかなと思いました。
 また、本編とは関係ないですが、あおいはいつから水嶌のことをそう呼ぶようになったのかは気になりますね。小さい頃からなのか、それとも水嶌が執事として働くようになってからなのか。
 最初、あおいは素直だったという水嶌の発言からすると、レディとしての嗜みを会社から要求されるようになってからだと思われるわけです。
 バンドを始めた理由が、その会社の礼状に相応しい振る舞いを要求されることから自由になりたかった点だったのは、王道予想通りと言ったところでしょう。

 個人的には、あおいが水嶌のことを名前で呼んだら、水嶌はどのような反応を見せるのだろうというのが気になるわけです。
 冒頭であおいが水嶌に抱えられたときに赤面していたことも含めて、そんなことを考えてしまう。まあ、ただ単に恥ずかしがっていただけなのでしょうが。

 何気にゆかりとあおい、ひまりとあきらのコンビができあがっている気がします。
 ゆかりにからかわれるあおい、ゆかりの振る舞いに突っ込みを入れるあおい。と言う構図。今回や前回では描かれませんでしたが、ひまりの内気な部分をフォローするようにあきらは動いているように見える。これ、妹とある程度重なる部分があるのかなと思うのですが、どうやら次回予告を見た様子だと違う模様。
 性格だけは、みくは少しやんちゃなようです。

 1話以来のデコレーションが復活しましたね。ここから、番組の終わりに出すようにする。と言うことなのでしょうか。それとも、本編の時間が余ったとき? それは今後のお楽しみと言ったところでしょう。

 次回は前述の通りあきらの妹が登場する模様。元気に振る舞っているけど、実は体が弱いとか、そういった展開になるのではと予想したりするわけです。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2017年春期まとめ