※ネタバレあり。プリキュア感想ではありますが、簡易的です。

 セイレーンが仲間に加わるお膳立て、と言ったところでしょう。
 親友になるように振る舞うことで、本当に親友のような心持ちになってしまう。こういった、立場が人を作るというのは本当にあることですからね。

 ここら辺の描写本当に秀逸でしたね。今回、全体的に巧かったなと。
 騙すつもりで親友になれるよう、響が趣味嗜好に合う態度を取るセイレーン。しかし、響の裏表のない態度、喜怒哀楽のはっきりとした快い性格に、段々と心引かれていくのです。それに戸惑いつつも、本当に響を気遣って、柔道の試合を棄権するよう発言してしまう様は、見ていてにやついてしまう描写と言えるでしょう。

 で、ハミィと会話をしてしまうことでばれてしまうわけですが、そのハミィとの会話がまた面白い。
 ハミィの「親友」という発言に対して、セイレーンは「あんたがそれを言うのか」という発言をするのです。これってつまり、二匹は親友だったというわけなのですよね。
 何かセイレーンに事情があるのだと察せさせる、良い描写だったと思います。

 と言うか全体的に今回の内容、響もすごく可愛らしく、そして格好良く描かれていますね。セイレーンを通した響、と言う描写がされていたことで、響が本当に良い子なのだという事がわかるようになっているのだろうと思います。
 響の視点が描かれると、響が腹を立てたり、挫けたりする部分の心理描写がされるわけです。でも外側から見ると、響は明るく、人なつっこく、すぐ泣くけれど、かっこいい人物に見える。
 このギャップが素敵だと思いました。

 次回は奏が足手まといにならないよう奮起する模様。個人的には、普段のプリキュアの戦闘で足手まといになっているようには見えないわけですが、どのように描かれるのでしょうか。
 きっとこれ、新しい武器が手に入るという話なのかなと思います。止めを刺せないから、足手まといに感じてしまうと言ったところでしょうか。ともかく、どうなるかといったところ。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2017年春期まとめ