※ネタバレあり。
  筆者の方針は元々、「こう考えれば、楽しめるんじゃない?」という脳内補完をするのが原則です。今作でもそれをできる限り徹底していくつもりでいます。
  できない作品ももちろんありますが、極力。


 着実に話を進めているという印象。今後に控えている物がしっかりと決まっているという、そんな感覚があります。
 それと、正に題名通りの展開なのですね、これ。

++あらすじ++
 いちかは懲りずにシエルへと弟子入りをしようとしているが、断られてしまう。
 そんな中、後日いちかとひまりとあおいは、シエルに一日密着することになった。シエルは養蜂場に蜂蜜を分けてもらいに行くのだと言うが、けれどひまりとあおいは早々に見失う。
 いちかはなんとかついていく。するとシエルは寄り道をして、山から作物を取っていた。買うだけではなく、自分から食材を調達しているほどにこだわっていることを知る。食材がパワーをくれるのだと。
 道に迷ったために木に登った際には、彼女が憧れる伝説のパティシエがいることが示される。
 そして、以前にいちご坂に住んでいたのでは無いかと言うことも、シエルは匂わせる。

 養蜂場に着くと、ひまりとあおいは既に場所を調べて到着していた。
 いちかはすっかりくたくたである。そこに養蜂場の夫婦の子供が水をくれる。いちかはコミカルに水を飲むので、その子に面白がられる。その子が持っている絵本を示し、自分も昔それが好きだったことを示す。

 シエルは蜂蜜が美味しかったこと、いちかがパンケーキに合いそうという発言をしたことから、で、お礼にパンケーキを作ることになる。そこで、いちかもパンケーキを作ることに。そして、いちかは絵本から閃く。
 そして、シエルは彩り豊かなパンケーキを、いちかは絵本のクマをモデルにしたパンケーキを作る。

 しかし、そこにビブリーが現れ、キラキラルを奪ってしまう。
 取り返すためにいちかたちは変身する。
 キラキラルを奪われたことに、シエルは怒る。そのため、ビブリーの人形から攻撃を受けてしまう。それを、ホイップが助ける。
 それに、シエルは大喜びする。シエルが憧れている伝説のパティシエはプリキュアだったのだった。
 シエルはつい、口癖の「キラ」を使ってしまうほど、興奮してしまう。

 シエルを安全な場所に避難させた後、ホイップは戦闘に加わる。そして、一撃で人形を怯ませると、必殺技で撃退することに成功する。

 一段落付いた後、イチカの作ったパンケーキを食べることに。それはシエルにとっては、何の変哲もないパンケーキだった。しかしそれを食べている養蜂場の家族のキラキラルは、シエルのスイーツを食べたときにも負けないほど光り輝いているのだった。
 それをシエルは、不思議に感じるのだった。
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 あらすじはこんな感じ。さらりと書けると気楽になれます。細部違っていたら申し訳ありません。結局その後忙しくなってずれ込んでいるわけですけども……

 最初に書きましたがシエルはプリキュアに憧れて、いちかはシエルに憧れて、という構造が面白いです。
 実は互いに憧れを抱き合っていた、というのはそれだけで微笑ましい物があります。

 シエルが食材からもパワーをもらっているという話の描き方は、彼女がスイーツ作りにこだわりを持って接していることに説得力を持たせているなと。
 それに対して、いちかのスイーツに対して疑問に感じている描写がされました。これは今後の、ジュリオが敵ノワールに操られることとなったきっかけに繋がっているのかなと、勝手に推測。
 いちかのスイーツにはキラキラルが多く含まれており、食べた人のキラキラルも増幅させる力を持っています。それは感情とか記憶とかを元にした、人に対する想いが大きく関わっています。
 対してシエルのスイーツにキラキラルが多く含まれているのは、技術とかスイーツを作ること自体のこだわりによるところが大きいと言えます。

 シエルは一緒にスイーツを作る相手を「スタッフ」として扱い、弟子にして欲しいといういちかも断っています。そのことからも、彼女のスイーツ作りはあくまで自分の技術の探求という部分が大きいと言えるのかなと。
 それで、その部分が今後の展開に繋がってくるのかなと、推測していたり。ジュリオがノワールに従うようになったきっかけは恐らく、シエルの行動によるところが大きいと思われます。
 なので、ここら辺は楽しみな部分と言えるのかなと。シエルはいちかのようなスイーツの作り方もあるのだと、気付くような展開が描かれるのではと、思う訳です。

 また、ひまりたちが先に到着していたのは、彼女らしい展開だったと思いますね。ひまりが率先して養蜂場のことを調べて、先回りしていたのだろうなと。ここら辺の、密かな部分でキャラクターの個性を描くのって、すごく良いと思うわけです。

 次回はシエルの正体がいちかたちにばれてしまうようです。
 元々視聴者にはバレバレな描き方をしていたので、いちかたちの反応を楽しむという形なのだろうと思います。
 キラという語尾はともかくとして、キラキラルという言葉をシエル本人に言わせるとか、本人も隠すことに関してはあまり得意では無いと思われるところが面白かったわけです。
 また、ジュリオについても描かれるのが気になるところ、果たして。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2017年春期まとめ