※ネタバレあり。プリキュア感想ではありますが、簡易的です。

 セイレーンの改心については、今回の内容で個人的に納得できた気がします。
 ただ、どうにも不思議な感覚がする。それは、最初に洗脳される過程が描かれていないことなのだろうなと思います。
 今回、セイレーンが悪の道に進んでしまったのは、ハミィが幸福(しあわせ)のメロディの歌い手に選ばれたことに嫉妬してしまったためだと明かされました。
 これ、自分としては違和感がある。洗脳が足りなかったということを、メフィストはセイレーンを再度洗脳する際に言っていたのです。だからここでセイレーンがこういう発言をするのは、ちょっと首を傾げる。
 重箱の隅をつつくようですが、要は「嫉妬してしまったことをメフィストに付け入られた」と言うことなのだと思うのです。彼女は罪悪感を覚えていることは今回たっぷりと描いていました。そのために、メフィストに洗脳される隙を作ってしまったのは自分である、だから全面的に自分の責任である、と考えているのかも知れません。

 何というか、それにしたって今回の脚本はしっくりこなかったように思います。
 マモルが脚本の都合ですいすい動いているように見えてしまったというか。人形を見つけた途端、あっさりと父親が自分のことを思っていると気付くのは、さすがに違和感を覚えました。
 もうちょいどうにかできなかったのか。ただ、医者の息子特有の頭の良さによる、勘の良さってことにしとけばいいのかも知れません。

 それらはともかくとしてやっぱりエレン関連の話はどうにももったいなさがあるなとは思うのです。
 響たちがどうしても蚊帳の外になっているというか。ハミィとセイレーンの関係の修復に話の主眼が置かれているため、響たちは「許す」前提で話を進めざるを得なくなっている。
 ハミィがセイレーンのことを信じると言う発言に、疑いの目を向けていた響と奏と言う描写をたくさんしてきたからこそ、そういうことを思うのだろうなと。ただ、22話で「本当にセイレーンは大丈夫なのか」と疑ってはいるし、エレンも疑いを払拭するような行動を取っているのですよね。何でなのか、自分でもよくわからないのです。「プリキュア=だから仲間」みたいな扱いになってしまっている気がしたのかもしれません。
 無論、エレン自身は今までの事柄を充分に反省していることは重々承知の上で、響と奏の心持ちの問題という意味合いで書いています。もしかすると、22話で寂しげに去ったエレンに対して、一緒に戦ってくれるよねと発言する二人が明るすぎたからかも知れません。完全に感覚的な問題。
 今後はエレンに元気を取り戻してもらうという方向性に話か進む気がするので、ともかく、今後彼女がどう関わっていくのかに注目したいところです。

 次回は海へ行く模様。遊んでエレンを励ます展開と言ったところでしょうか。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2017年夏期まとめ