※ネタバレあり。プリキュア感想ではありますが、簡易的です。

 ……いや、ちゃんと一話前後くらいは整合性取りましょうよ。
 前回音符が全部集まったのだから、瓶から音符を取り出して、楽譜に流し込む描写は要らないじゃないですか。
 とか思いましたが、それは些事なのであまり気にしないことに。するには無理がある気がしてならないです、やっぱり。いやだって、一話で矛盾するのはさすがに……。まあ、残り一個の音符の他に保管していた物があって、それで完成とかそういう話なのかも知れないですが。

 今になってもバリトンは、メフィスト様って呼んでいるんですね。今回の内容からして、改心させるための展開を描くための用意だったとは思いますけども。

 内容としては、キュアモジューレが無いと不幸のメロディは完成しないから、それを奪うためにファルセットが画策するという話だったわけです。
 バリトンとバスドラがいつものように、ふざけているのか真剣なのかわからない作戦を企てている中での、響たちのクラスメートを操っての作戦を行うファルセットとノイズという構図。

 バリトンとバスドラが悪の心から改心したという展開を描きたいのはわかるのですが、どうにもファルセットがむかつくから反旗を翻したという印象を拭えない演出になっている気がしてなりません。
 ファルセットが、キュアモジューレを悪人が持つと傷付くということを知った上で、バリトンとバスドラに触らせようとする。そういった、蔑ろに扱っている描写を入れる。そこに、響たちが二人を心配する描写を入れる。
 その前にも、クラスメートを見捨てることはできないとキュアモジューレを差し出す描写。そこが改心の要素となっているのでしょうけど、個人的にはもう一歩足らない気がします。一話くらい、二人を気遣う話を入れるくらいのことはしておいても良かったのではないかなと。
 メタ的な話をするなら、こんな愉快な敵を倒してしまったら、さぞかし後味が悪いだろうとは思いますけども。

 ただ、一回偽物を用意したところは、ぶっちゃけ尺稼ぎだと思う。後はアフロディテとアコの共通点を作るためか。
 キュアモジューレが無ければメロディは完成しないことを教えていなかったアフロディテ。
 キュアモジューレの偽物を用意して、すり替えておいたアコと言う構図。前回のファリーに引き続き、いつ作ったんだというツッコミをするのは野暮なのでしょう。何だか終盤になって急に、こう言った部分の、気にしてもしょうがない描写が多くなってきていますが、あんまり考えないようにします。

 で、キュアモジューレ自体はプリキュアたちの手元に戻り、ひとまずは事なきを得たと。
 結局筆者が何を書きたいかというと、ものすごく熱い展開のはずなのに、どうして煮え切らないのかなと、そういう感覚です。もっといくらでもお膳立て出来たのではないかなと、そんなことを思うのでした。

 そもそもとして、キュアモジューレがなければ不幸のメロディは完成しないのはわかるのですが、「幸福のメロディ」はどうなのだろうという気がしますね。もし幸福のメロディも同じようなものであるなら、1話で歌おうとしていた歌は何だったのだろうという話になる気がします。
 つまり、「幸福のメロディ」はト音記号がなくても完成して、「不幸のメロディ」はキュアモジューレから生み出されたト音記号がなければ完成しないと、そういう話になるのでしょうか。
 それとも、キュアモジューレにト音記号を隠したと、そういう話になる? でもそうするとエレンからキュアモジューレが生まれることの意味がわからなくなるし。
 というかト音記号をキュアモジューレに隠したという設定自体が、個人的には良くわからないのです。これ、アフロディテが予めプリキュアになる人物を知っていないとなり立たないのではないかとか、そういうことを考えてしまう。
 それともプリキュアが生み出される度に、アフロディテがト音記号をそこへ隠すようにしていたとか? そもそもプリキュアという存在自体がメロディ完成の鍵として扱われていた、とか?

 というか、不幸のメロディも幸福のメロディも歌い手がいないと成り立たないというのが1話の説明で、そのためにセイレーンはマイナーランドにいたという話になっていたはず。
 この歌い手がいない状況で、ファルセットはどうやって不幸のメロディを完成させるのか。とか考えましたが、これは一応、メフィストの洗脳が解かれた際に、ファルセットが歌い手として力を持つことが示されてはいるのですよね。
 でもそれならそれで、ファルセットが歌い手としての力を持っていることにアフロディテはもっと驚くべきだと思う。

 ……色々書きましたが、ぶっちゃけ、そこまで考えて設定されていないのだろうなと思っていたりする。なので筆者も気にしません。
 次回はとうとう不幸のメロディが完成するらしい。果たして、どのような描写で成されるのか。といったところでしょう。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2018年冬期まとめ