※ネタバレあり。
  楽しんで視聴するのが方針ですが、もしもできなかったらごめんなさいと言った形。できなかったときは事前に書きます。
  無論、楽しめない理由は作品にではなく、自分に責任があると思います。鼻で笑ってやってください。
  あと、過去作のことは触れることにしました。その方が気楽に書けるので。


 プリキュアに憧れる少女が本当にプリキュアになるって、もしかすると初めてだったり?
 全シリーズを見たわけじゃないので、はっきりとは書けませんが。
 スイートプリキュアでは、プリキュアになれたのは嬉しいけどといった発言がありますが、他に活動するプリキュアがいない時点で、えみるのケースとは違うでしょうし。

++あらすじ++
 プリハートが残り一つしかなく、奇跡を信じるしかない状態。
 さあやはプリハートが他にも手に入らないのかと調べ始める。さあやは、ハリーが大切なことを隠すことについて、聞きただすのだった。他にも隠していることはないのかと。
 すると、謎の男が現れて、はぐたんの頭を撫でる。はぐたんは何やら不安そうな様子でいた。

 パップルはジェロスの作ったオシマイダーについてまで、責任を負わされてしまう。
 プレジデント・クライの怒号が飛ぶ中、リストルは何やら意味深な様子でパソコンを操っていた。

 翌日、ポテトサラダが明太ポテトチーズトーストというカロリーの暴力に奇跡の進化を遂げている中、はなの母は「奇跡はいつでもすぐそばにある」と明るい様子。
 そんな中、はなは風邪を引いて熱を出してしまい、学校を休むことに。

 どうやらはなは、さあやがオーディション、ほまれがコンクール、そしてルールーとえみるのことを案じて、流れ星にお願いしようとしてそのままベランダで眠ってしまったのだとか。

 ほまれはえみるに一緒に滑ろうと誘う。そして、はなとさあやのおかげで、また滑ることができるようになったことを話す。
 さあやはルールーに、演技をしている様子を見せる。ルールーはえみるが好きだという。悲しませたくないという。しかし、プリキュアのことも負けたくない、諦めたくない。それは、オーディションで役を取り合うのと一緒だと。
 嫌なアンドロイドだと、ルールーは言う。けれどさあやは夢は諦められないものだという。そして、全力でぶつかったライバルは親友になれると微笑む。

 えみるはもう、兄の前ではギターを隠さない。兄は彼女に、ルールーと一緒に行くようにとライブのチケットを渡す。
 翌日、えみるの兄はそのことをアンリに報告。若宮と呼び、今までのことを謝ろうとする彼に、アンリは「アンリでいいよ」と笑むのだった。

 えみるは直ちにルールーに兄がくれたライブチケットを見せる。そして、泣いて喜ぶ。えみるはルールーの優しい笑顔が好きだという。ルールーもまた、えみると一緒にいると感情が制御不能になると言う。
 えみるは曲を作って、ルールーに歌詞をつけて欲しいという。ノリノリアゲアゲな曲にすると。そして、ルールーの笑顔は自分が守ると、真剣な顔をする。

 さあやとほまれはそれぞれの舞台に臨んでいた。以前にさあやを励ますために作ったビーズのブレスレットをつけて。
 えみるとルールーはコンサート会場に来ていたが、自分の自由な音楽をさせてもらえないグループのトゲパワワをパップルが利用。オシマイダーが生み出されてしまう。

 それを、家ではぐたんとハリーに看病してもらっていて、熱の下がったはながテレビで発見。急いで向かう。
 病み上がりの中、エールはオシマイダーと善戦する。しかしさあやもほまれもいない中、劣勢に。
 エールを応援するえみるとルールーに二人の胸からミライクリスタルが。変身を譲ろうとするえみる。だがルールーは彼女を抱き締めて、諦めない、一緒にプリキュアになりたいという。
 おねがいという、二人の願い。それに呼応するように光が。プリハートがうっすらと一つ増え、黄金の女神が現れて、二人を抱擁。
 そして、プリハートがもう一つ増える。

 えみるとルールーはキュアマシェリ、キュアアムールに二人同時に変身を遂げる。二人で作った歌を歌いながら、オシマイダーを圧倒。必殺技を放ち、浄化。そして「ふたりはプリキュア」と名乗る。
 退散するパップル。
 その中、エールは二人に抱擁する。マシェリとアムールの登場を歓迎する。けれど、やはり病み上がり、最後にくしゃみをしてしまうのだった。
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 あらすじはこんな感じ。殴り書き。細部間違っていたら申し訳ないです。というか、異様にあらすじの書きづらい回でしたね。何でだろ……。

 パップルさん、もうこの仕事辞めようよ。完全に責任なすりつけられる対象にされちゃっているよ。とか、そんな風に心配になってしまうくらいには、気の毒な立場に追いやられてますよね。そりゃあ確かにルールーというアンドロイドを野放しにしてしまっているので、会社としては使えない人認定されるのは止む無しなのですが。
 ここら辺の組織の会話も、面白い部分ですよね。
 チャラリートのことも、思い出されるというか。彼はルールーのことをバイト扱いしていたのです。もちろん、役職をアルバイト扱いにしていたのは確かなのでしょうが。これ、彼はもしかすると、ルールーをアンドロイドだと知らなかったのではないかなと。まあ、今となってはどうだったのかなんてわかりませんが。
 係長には報されておらず、課長以上役職にしか報されていない事項があるのではないかとか、そういうことを考えると面白いですよねと言う話。そう考えれば、動画サイト投稿という形で働いている彼に対して(筆者はYoutuberを仕事だと捉えることに反対しません)、クライアス社のことを訊きに行かない理由付けにもなりますし、クライアス社が彼を野放しにしている理由にもなるという。大勢の人間が見る媒体で発信を始めた彼を始末したら、逆に怪しまれるでしょうし。そのリスクを負う価値のある情報を、彼は持っていないと考えるのが自然というか。という、好き勝手な妄想。

 部長のダイガンが自分なら5分でできると宣っていますが、多分彼はパップルよりも無能なのだろうなと勝手に想像しています。
 彼の名前は並べ替えると「だんがい」になって、少し書き方を変えれば「団塊の世代」の「団塊」になる。だから無能。という短絡的なことを書くつもりはないです。単に彼が「口うるさいだけで仕事ができない上司」として典型的な描かれ方をしているから、そう思うだけなのです。
 ……というか、世代で有能無能がはっきり分かれるなら苦労しないよなーと。

 リストルは何やら怪しい動きをしていますね。もしかすると、プレジデント・クライは彼が作り上げたプログラムでしかないとか、そういった展開があったりするのだろうか。
 
 ほまれは大事なことを隠すハリーを咎めていたけれど、プリハートのことなら、彼は忘れていただけだと思います。だから、責めないで上げて欲しいですね。はながプリキュアになったときに、プリハートの数は説明していましたから。
 何が言いたいかというと、覚えていない上に、二人に又聞きさせておかなかったはなも悪い。ただ、それをはなに求めるのは、酷だと思います。さあやに話していたなら、確実に覚えていたでしょうが。
 でも筆者もすっかり忘れていたので、どうしようもないと思う。ここ、覚えていたらもっと楽しめたんだろうなー……と、残念に思いました。自分の記憶力の無さを恨みます。
 あと、一応書いておきますが、プリハートが残り一つだと言うことをほまれに伝えている回があるかなとか、そういう粗探しはしません。野暮すぎる。そんなことに費やす時間もありません。
 ただ、ハリーが何かを隠しているのは確かなのです。彼がクライアス社について何か知っている様子なことであるのは、17話で示されているわけですから。気になるところ。

 ともかくとして、ここら辺はさあやが割と本気でプリハートを作ろうとしているところが面白い訳ですね。彼女は本当に、えみるとルールーにプリキュアになって欲しいから、調べることが好きな性格を活かして、プリハートを作ろうとしたのです。
 ちょっとずれているけど、素敵な子だなと、そんなことを思わせてくれる描写でした。

 何気に、えみるとルールーを説得する場面が素敵なんですよね。
 えみるにはほまれが、自分がはなとさあやに出会えた経験を通して、奇跡を信じることを説く。
 さあやはルールーに、例え同じ目標を奪い合ってしまうことになったとしても、全力でぶつかり合ったなら親友にもなれると言うことを説く。
 ただこの点、さあやの発言はまだ希望に過ぎない部分であるということは、今後の展開も含めて考慮しておいて良いのではないかと思います。彼女に関しては、プレッシャーを掛けてくる女性蘭世がいることが示された程度ですから。そして、やっぱり同じオーディションに彼女が登場していました。今後の中で、さあやの発言を肯定するように、蘭世と仲良くなれる瞬間が訪れるのかなと思いました。
 言うなれば、えみるとルールーがプリキュアになることができたのは、さあやが今後、女優を目指す中でライバルができたとき、そのライバルと親友になれる事への後押しにもなっているのかも知れません。
 後、さあやはまだ、筆者の記憶が正しければ、本当に女優になるのかは悩んでいる段階だったと記憶しています(7話参照)。ここら辺も、どうなっていくのかなとか、考えていました。

 えみるの兄は、しっかりと着地したという印象。はっきりと拒絶したからこそ、それが間違っていたと気付けたとき、より深く理解出来るようになる部分もあると、そんなことを思いますね。

 何気にはなの世話をはぐたんとハリーがしているのはコミカルでしたね。はぐたんって、風邪引かないのかなとか、そんなことを思ったりもしました。多分引かないですね、不思議な赤ちゃんだから。

 で、えみるとルールーの変身ですよ。色々と上記で描いた末の、「みんな大好き」という愛の形で生まれたプリキュアなわけです。
 プリキュアに憧れを持った小学生が、プリキュアになる。アンドロイドがプリキュアになる。ある意味、二つの初めてを一気に描いたのではなかろうか。変身もまた、気合いが入っていましたね。何というか、まあ、すっごいべったりとくっつく変身だったなーと。そんなことを筆者は思いました。
 ともかく、二人の絆の深さがあの密着度に表れていると、そういうことになるわけですね。

 ただ個人的には、一つのプリハートを二人でシェアするような形でも面白かったのではないかと思いました。えみるのミライクリスタルを装着、一度外して、ルールーが装着、みたいな。ただそうすると、ミライクリスタルを装着した状態が変身状態を表す、プリハートの仕様と外れてしまうのだよなと。
 ともかく、色々考えた上での二つに増えるという形だったのだろうと思うので、ここら辺に関して筆者がごちゃごちゃ描くのは野暮だろうと思います。

 今作、着々と話を進めているという印象を強く感じますね。それがしっかりと面白さに繋がっているなと、そんなことを思います。
 本当なら伏線の整理とかをできると良いのですが、時間が無いので勘弁して頂きたく……。

 で、次回はえみるが理想のプリキュア像を求め暴走する模様。何やら楽しくなりそうな予感です。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2018年春期まとめ