※ネタバレあり。
  楽しんで視聴するのが方針ですが、もしもできなかったらごめんなさいと言った形。できなかったときは事前に書きます。
  無論、楽しめない理由は作品にではなく、自分に責任があると思います。一笑に付してください。あと、過去作のことは比較的な意味で触れることにしました。その方が楽しく書けるので。


 アンリの設定天こ盛りっすね……。ぶっちゃけ主役よりキャラが濃いでしょ、これ。
 あと、申し訳ないのですが今回は見ていて、少し頭が痛くなりました。楽しくなかったわけではないのですが、細部が雑すぎて酷評すざるを得ないです。

++あらすじ++
 いつの間にか、パップルの事務所で働いていたえみるとルールー。ロックをやりたいのかアイドルをやりたいのかというおばさんの意見にえみるは悩む。

 ビシンはハリーが戻ってこないからと荒れている。リストルにも、最初にお前が故郷ハリハリ地区を捨てたと当たる。
 リストルは人材不足から、新たな人材勧誘をプレジデントクライへ進言。

 ほまれは演技力が上がっている。そのことにアンリも気付く。アンリへのインタビューは、えみるとルールーではうまく行きそうにないから、はなとCM出演で既に有名になってしまっている、大女優の娘さあやが代役。
 アンリの演技について、えみるの兄も詳しくなっている。力になりたいかららしい。それに、ルールーはハッとする。
 えみるはパップルのアドバイスにより、空元気ながら頑張るようになる。

 アンリは、わかり合えないと意味深なことを言う。
 ルールーの首飾りに髪が挟まってしまうのを取ってあげようとして、ディレクターのせいでスキャンダルになりかける。

 アンリはジェンダーレスを目指していること、そして他人がいるからこそ、その相手の常識に悩んでいる様子。それをリストルに狙われる。クライアス社に、勧誘される。
 それをえみるが聞いていた。えみるはアンリを励ます。期待されると、心がぎゅーとなる。だけどはなの言葉「フレーフレーみんな、フレーフレー私」が大好きなのだと言う。
 そして、アンリにも自分を愛することを教えてもらったという。アンリは僕じゃなく、自分を救っていないかとからかう。それをえみるは肯定し、アンリは笑う。
 ルールーとえみるの兄が駆けつける。そして、ルールーが傍にいれば、自分は無敵なのだとえみるは言う。
 アンリも共感した様子。何を言われても、一人の友達が理解してくれればそれでいいと。ショーの前、えみるの兄に手を握られ、いつものように勝つと気合を入れる。

 ショー開始。しかしアンリは足を負傷している様子。
 そこにディレクターがトラブルを求めて音響を止めてしまう。その中、えみるは歌い出す。ルールーも歌い出し、ショーは成功。

 そこに、リストルが作り出した猛オシマイダーが。アンリを攫っていく。
 追いかけるプリキュアたち。苦戦するも、アンリの拘束を解く。そこに、鉄の柱がアンリの傍に刺さる。リストルが現れて返事を請う。
 しかしアンリは断った。生きることが辛くなることはある。捻くれているから、誰かのために生きることもできない。でもと、プリキュアたちを応援する。明るい未来を僕たちにと。

 そこでプリキュアは必殺技を放ち、猛オシマイダーを浄化したのだった。
 ショーのインタビュー。
 誰もが思うとおりに、自由に生きられることをアンリは願うという。そのためには応援が必要です。頼むよプリキュアと、言いかけて、はなに止められる。アンリは笑う。

 えみるは私の未来を信じ、愛すると元気になる。アイドルでもロックでもない、それがツインラブだとはなは言う。
 えみるはルールーにいつまでも一緒ですよと言う、ルールーも肯定し笑い合うのだった。

 人材確保は失敗。そのことをプレジデントクライは失望する。
 しかしアンリは足の負傷を堪えていた。そこに、リストルから渡された名刺が怪しく輝く。しかしえみるの兄に話し掛けられ、ハッとする。そして、返事をする。
 足下には、トゲパワワが一つ漂う。
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 あらすじはこんな感じ。殴り書き。細部間違っていたら申し訳ないです。うん、善し悪しは抜きにして、書きづらい。特にえみるとアンリのやり取りはもう、書けないと思って諦めています。変になっていたらごめんなさい。

 さあやはCMに出演していて、サインを求められるくらいには有名になっている人物です。どこかの事務所に所属していて然るべきです。
 なのに、パップルの事務所が独断でえみるとルールーの代役に起用させています。さあやにもプロ意識が足らないし、パップルにも事務所としての意識が足らないし、ディレクターも業界の知識が足りません。
 さあやという人物を、さあやが目指す女優という立場を、軽んじているとしか思えない描写です。これならはなだけで良かったでしょ、という話です。

 えみるとルールーについても、いつの間にかパップルの事務所に所属しているのはずるいでしょう。だったら断る描写なんか入れないで、さっさと所属させれば良かったという。
 もうこの際書いてしまいますが、今作はこういう描写が多すぎます。モグモグもいつの間にかほまれの家で飼われている。さあやはいつの間にかCMで有名になっている。えみるとルールーもアイドルになったという結果だけが示される。前回だって、ほまれのフィギュアスケートの結果がそんなことになっていました。もう、こういう物だと思わないと行けないレベルになっています。
 ただ、だからこそ、しっかりと描写が積み重ねられているアンリが浮いてしまっています。明らかに特別扱いされている。難しいテーマを担っているにしても、と書いても良いくらいには。

 というか、今までの描写が結果だけを描くものであったなら、アンリに対してもそうすべきだったのではないかと思うわけです。丁寧に描かれたメインキャラクターがいて、サブキャラクターの変化が描かれていたら、「メインキャラクターと同様に、サブキャラクターにも色々なことがあったのだな」と思えますが、逆は成り立ちづらいでしょう。
 逆の場合、他のキャラクターは丁寧に描けませんでしたと認めていることになってしまうかなと。まあ素人の勝手な持論ですが。

 そのアンリについても、少し残念ですね。
 ジェンダーフリーに対しての葛藤ではなく、ぽっと出の足の負傷による葛藤にすげ変わっていやしませんか、という話。恐らく、そこら辺全部含めて、未来への不安ということなのでしょうけど。
 喉仏が出てきて、声も太くなった。歳を取ればどんどんと、男性としての特徴が出てくる。ジェンダーフリーなどとは言えなくなっていく。足の負傷もあり、今後氷上の王子としての活動も危ぶまれる。その中でのクライアス社の誘いというわけでしょうが。
 ただ、足の負傷なら、それだけで良かったと思います。ジェンダーに対しての問題であるなら、それだけで良かったと思います。いずれも、クライアス社に入る悩みとして成立すると思います。設定盛りすぎです。
 明らかにアンリは、今作の中では浮いています。ジェンダーフリーのキャラとしてではなく、設定の凝り具合という意味で。対象年齢がこの人だけ爆上がりしています。……まあ、今後の彼がクライアス社に入るのかと、そういう部分を見ていきましょうと言うことで。確実に今後関わってくる布石が置かれたわけですから。
 ともかくここら辺、筆者も感想でちらちら書かせて頂いていますが、祖母の店とか、そういうものと一緒に一挙に問題として挙がってきそうだなと。彼だけクローズアップされたら、勝手に筆者が残念に思うだけです。

 えみるとアンリの会話は、とりあえずまあ、えみるが励まされているということで。
 アンリの一人でもわかってくれる人がいれば良いというのは、本当にその通りだなとは思う訳です。

 次回ははなの妹、ことりがキュアエールの正体を探ろうとするらしいです。次回予告でまずいまずいと言っていますが、今回出てきたアンリには気付かれているのですよね……。
 アンリがクライアス社に狙われた理由は、彼が足をケガしているからで、プリキュアと関わっているからではないわけです。そうすると、プリキュアだとばれることのデメリットは無さそうに思えてしまう。
 まあ、そういう所突っ込んでいくと切りが無いので、気にしないようにしましょう。



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過去感想は下記より
アニメ感想:2018年春期まとめ