※ネタバレあり。
楽しんで視聴するのが方針ですが、もしもできなかったらごめんなさいと言った形。できなかったときは事前に書きます。
無論、楽しめない理由は作品にではなく、自分に責任があると思います。一笑に付してください。あと、過去作のことは比較的な意味で触れることにしました。その方が楽しく書けるので。
少々酷評あり。でも、最終決戦が楽しみになってきました。ボスが執拗に未来は暗いと言っている理由、それが明かされたときが今作最大の見せ場だと思うので。
++あらすじ++
ハリーの店でパーティー。みんなが集まっている。
食事もみんなでしている。ルールーとトラウムは仲睦まじい。
醤油が切れていることがわかり、はなが買い出しへ。吹奏楽部ひなせのコンサートチケットの受け取りがあるから、さあやとほまれと合流しがてら買ってくるとのこと。
しかし、そこでクライと出会ってしまう。
クライはエレベーターで、はなと問答を始める。僕は未来には何もしていない、トゲパワワが増えて、アスパワワが失われていったのだと。なので希望が溢れている今時間を止めるべきだ。君は希望がすぐに絶望に変わることを知っているはずだと。はなは自分が苛められたときのことを思い出してしまうのだった。
けれど、それでもプリキュアは未来を守るのだと奮起。そこでエレベーターも開き、さあやとほまれが駆けつける。
クライは最初には何宣言した通り退散。
ルールーはトラウムにクライのことを訊ねていた。トラウムは彼を、何もしない男だと称するのだった。
クライは写真を見ていた、そこにははなに似た女性。
はなたちはハリーの家に泊まった。
翌日ひなせのコンサートを見に会場へ、日の出の中の演奏。しかしそこでクライが襲来し、時間を止めてしまう。
変身するプリキュアたち。
はなはどうしてこんなことをするのか訊ねる。クライは言う。人間の欲望は限り無い、いくら幸せにしても満たされることはないのだと。
はなはそれでも反論。クライは現実がわかっていないのだと一蹴し、巨大な怪物を生み出す。そして、はぐたんを中に取り込んでしまったのだった。
そこにリストルとビシンが現れ、プリキュアの行く手を阻む。
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雑あらすじ。
えみるに呼ばれない祖父。仕方ないね。
でももう少し上手く扱えていたら、名前を連ねてもらえたに違いないだろうなと、そんなことを思います。
何というかこのままだと、説得しても受け入れてくれない奴は肉親だろうが放っておけ、と言う形になってしまう気がする。
現実としては確かにその通りなんですが、プリキュアにその諦観は止して欲しいというのが個人的な思いです。
というか、もし上記の場合であるならそれを徹底して欲しいですね。そして、それは果たされないだろうとも思っています。
ここでわかり合えない相手を描写した状態で、今回クライに対しては「どうして?」と問い詰めているわけですから。
まあ、トラウムが人間とは矛盾した生き物だと言っているので、気分次第で理由を問い詰めるかどうか決めても良いという話になるのかも知れませんが。
チャラリートの活動が実を結んで、しっかり有名になっているのは良いことだと思います。38話で人気が獲得していることが示され、更にファンを増やしていると。
今までの登場自分を出しているのは、作品が終わりに向かっていることを思わせますね。
日の出に向けたコンサートとか、なかなか洒落たことをする町だなと思ったり。
あとは、プリキュアに変身出来たアンリまで時間が止まっているのを見るに、やはりあれは準プリキュアという形だったのかなとか思ったりします。
ルールーがトラウムと仲良くしていたり、とにかく未来に向けて明るい要素がたくさんあることを示した上での、ラスボス襲来は見応えがあったなと。
はなとクライの問答は……まあ、結論出ないよねという。
トゲパワワもなくならない、アスパワワもなくならない。但し、アスパワワが生まれても、人間は満足しない。その結果新たな欲望が生まれて、トゲパワワが生み出されてしまう。
その事態に、クライは絶望してしまったと。
はなの論理からすれば、トゲパワワがそのように生まれても、またアスパワワで溢れさせれば良いと言うことになるのでしょう。実際、はなはそうしてきたわけですから(解決方法はともかくね)。
これでは議論は平行線です。交わりようがありません。まあ、はなは近未来の希望、クライは将来的な絶望を言っている点からも、どうしても話がずれてしまう。
あと、はなの中ではやっぱり過去のいじめはまだ根深く残っていたのですね。助けた相手とは和解出来て、いじめてきた人たちにはメイクまで施してあげるくらいには乗り越えた。けれど、やっぱり指摘されると心が揺らぐと。ただ、正しいと思ったことをした結果、自分が追い詰められるようになる体験は、確かに乗り越えられる物ではないと思います。そもそも当時乗り越えたような描写を描くべきじゃなかったって話になっちゃうので、止めておきたいです。
話を戻すと、言えるのはクライは大人で、「現実」を知っていると言うことです。そこにはきっと写真の女性が関係していると。それを明かされたときこそ、はなはどうすべきかが問われる気がしますね。
クライは何もしない男とトラウムに評されていて、彼自身も自分は何もしていないと言っていました。でも未来では結局、人間の限り無い欲望に絶望して時を止めるという行動に出た、ということで良いのだと思います。
放って置いたら勝手に人類がトゲパワワを無尽蔵に生みだして、結果時が止まった。というのはさすがに無いでしょう。これ以上悪くなる前にと、時間を止めたと言ったところかと。
で、なので欲望云々は口実に過ぎないのですよね。クライには絶望したきっかけがあって、それがはなに似ている姿を持つ女性だと示されている訳です。恐らく彼女が命を失ってしまったとき、と言ったところでしょうか。
はなに似ているのは、もしかするとクライの思い人は未来のはなとかなのでしょうか。あるいは、はなの子孫? まあ、ここら辺は今後の展開を待ちましょうと言うことで。
ただ、もし未来のはなであるなら、クライの目的としてはわかるのですよね。未来のはなは、何かをきっかけに亡くなった。もしかすると欲望に答え続けようとして、力尽きたとかでしょうか。とおかくクライは、その未来で起こる事実を回避するために、過去へ戻って時間を止めようとしている。そうすれば、思い人を失わずに済むから、となる。
未来でそのような現実が待っていると教えられたとき、はなはそれでも「未来は明るい」と主張出来るのか。テーマとして、メチャクチャ面白いものになると思います。
これだけでも、ハグプリが楽しみな物になります。
というか真面目な話、未来のはなじゃないといよいよ持ってクライが気持ち悪い男になってしまいます。思い人を救うために過去へ来た、ならありです。けど、過去に戻って好きな人と似ている子を探し出した、というのは無しでしょう。
とりあえず今まで出てきた情報も含めて、まとめておきましょう。
以前にはなが未来を変えたとき、クライは見つけたと喜んでいました。そして、永遠を一緒に過ごそうとしていました。これはきっと、彼の思い人もまた、少なくともはなのように未来を変える力を持っていたと言うことなのでしょう。
恐らく、未来では彼女は亡くなっている可能性が高いです。だから彼は絶望して未来での時間を止めました。そして今度は過去に戻って、時間を止めようとしています。それが、はなと共に幸せな時間のまま永遠を過ごすためです。
もしかするとはなが、彼の持っている写真の女性と何か関係があるから。こんなところでしょうか。
ただ結論として、「それでも頑張る、そうすれば未来が変わるはず」しか導き出せない気はするのですよね。で、本当にその結果未来は変わって、写真の女性も救われたと言う展開にしかできない気はします。
もし写真の女性が未来のはなで、頑張っても未来が変わっていなかったなら。それでも、はなは一所懸命生きた、後悔なんかしていないと言う結論になるし。
……もしかしてさあやが医者を目指す理由って、はなの病気を治療するため、みたいな話に持っていかせたいからだったりする? ……この辺で止めておきましょうか。
あと個人的には筆者も、明日なんか来なくていいと思う派ですね。そりゃあそうでしょうという感じ。辛いことばっかりですよ、うん。
リストルはクライの手により、心を失ってしまったようです。それが彼にとって幸福だからと。
ならビシンも同じようにすれば良いように思ってしまいました。感情の描写、リストルよりもビシンの方が多かったので、尚更そう思います。リストルは描写されていないところで、ビシンよりも深い悲しみを背負っていたと、そういうことになるのでしょう。
あと、個人的なことを書かせてもらうと、絵画を作中に出すのは止めておいた方が良かったのではないかなと。一人一人で解釈の分かれる絵を、ラスボスの動機にするのは、些か危険かなと。まあ、ラスボスはそう感じましたと、そういうことで良いのでしょうが。
次回は最終決戦です。元クライアス社の面々が力を貸してくれている模様。どんな展開が待ち受けているのか、と言ったところでしょうか。
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過去感想は下記より
アニメ感想:2018年春期まとめ