※ネタバレあり。
 楽しんで視聴するのが方針ですが、もしもできなかったらごめんなさいと言った形。
 過去作のことも触れる方針。ネタバレを含むので未視聴の方はご注意いただけると幸いです。
 記憶違いをしていることもあるので、その時はご指摘ください。訂正させていただきます。


 あすみに「かわいい」を教えるという内容でした。すごく綺麗にまとまっていたと思います。
 今回はパートナーを探せでしたね。ニャトランを探していたことを見るに、やっぱり今回の内容はひなたとあすみとの交流回と言えるのでしょう。

++あらすじ++
 あすみに色々と衣服を着せてかわいいと称するひなた。しかしあすみはかわいいの意味が分かっていない様子。かわいいと好きの違いにのどかも首を傾げる。
 ひなたの姉にラテを着飾ってもらっても、その意味が分からない。

 メガパーツを分けてやったのに無駄にするとはとシンドイーネをいびるグアイワル。メガパーツが使えることは自分のおかげだと言うが、バテテモーダが見つけたものだとダルイゼンにあっさり看破される。シンドイーネにバカにされる中、グアイワルは憤慨。

 ひなたは獣医の兄に呼び出され、用事があったことを思い出す。
 そしてあすみに父親を紹介。言葉のわからない猫の気持ちがわかるのかと疑問に思うあすみに、相手のことを知りたいと思って良く見るとわかっちゃうんだってと説明。
 ひなたの用事は、ポチットをドッグランに連れていくことだった。ポチットは保護犬で、ひなたとその家族にしかなついていない様子。
 その用事に、のどかたちも同伴することに。
 ひなたは最近、病院の手伝いをしているとのこと。自分にできることはないと思っていたけれど、今は自分にも何かできることはないかと思うようになったのだという。

 あすみはちゆにポチットがかわいいか訊ねる。肯定するちゆ。自分はそう感じないと言うあすみ。かわいいと感じるのは人それぞれと答えるが、人ではないからとあすみは落ち込んでしまい、ちゆは焦って弁解するのだった。人それぞれというのはあくまで表現で、あすみにもわかるようになると。
 
 グアイワルは残り一つしかないメガパーツについて、何か思いついた様子で、トウモロコシ畑で立っている。

 あすみは犬たちに好かれるらしい。それをニャトランは地球の一部だからかと推測。ひなたはそれが自分にもあったら、もっと早くポチットと仲良くなれていたと言う。
 仲良しだというあすみに、今はねと答えるひなた。
 ひなたはポチットが懐いていなかったときのことを思い出しながら、かわいくないと思ったことがあること、だけどいつの間にかかわいくなっていたことを話す。
 相手を知りたいと思う気持ちを持ち続けていたからではないか、相手を見ている内に守りたくなる、それをかわいいと呼ぶのではないか。ちゆは補足する。
 まずは相手を知ることなのだと納得するあすみ。ポチットを眺めようとして逃げられてしまう。

 その中、ラテの額が黄色に。近くのトウモロコシ畑でメガビョーゲンが出現。4人は変身する。
 ドッグランを襲うメガビョーゲン。逃げ惑う犬と飼い主たち。
 メガビョーゲンをのどかとちゆが食い止め、非難をひなたとあすみが担当。
 泣きじゃくる女の子を必死に犬が逃がそうとしている。襲われそうになるのをのどかとちゆが吹き飛ばし、あすみが避難させる。その際に、犬が頼もしい様子で吠えるのに、あすみは何か気付いた様子。
 ちゆが氷のエレメントで足止めし、のどかが実りのエレメントで攻撃。その隙にエアスキャンをしようとしたところでメガパーツが使用されてしまう。
 トウモロコシの粒を飛ばして攻撃。ジャンプしたのどかとちゆを髭で拘束して地面に叩き付けてしまう。あすみが駆けつけて手刀で髭を切る。ひなたも駆けつけてきた。
 シールドを展開しながらメガビョーゲンに突撃するが弾かれて、同じように地面に叩き付けられて傷付いてしまう。
 心配そうにポチットは観ていて、駆け寄ろうとする。

 グアイワルは笑う。ひなたはドッグランが人間と動物が楽しく遊ぶ場所、あんたたちはお呼びじゃないと言う。下等生物にかまけるのは下らないと鼻で笑う。それに反応するあすみ。楽しく遊んでいる風景と、人を見守る動物のことを思い出す。
 その中、ポチットはグアイワルの前に、立ちはだかって吠えていた。攻撃させるグアイワル。ひなたはダメと悲鳴を上げる。
 ポチットのことを抱えて、あすみは守る。
 彼らは下等生物ではない。彼らは人間と共に生き、笑い、互いを思い合っている。その姿はとても可愛らしく、抱き締めたくなる姿だという。
 グアイワルは奥歯を噛み締める。メガビョーゲンに攻撃を指示、しかしあすみは髭の攻撃を宙で自由に舞いながらかわし、背後に回る。一振りで風を起こし、メガビョーゲンを倒す。グアイワルも尻餅をついてしまうほど。その隙にひなたがキュアスキャンを使い実りのエレメントを見つける。必殺技をあすみが使い浄化。ラテの額の色も元に戻る。
 グアイワルは不機嫌そうな表情をすぐに崩す。その手にはメガパーツが大量にあった。そして退散する。トウモロコシのメガビョーゲンに体の一部を飛ばさせ、メガパーツを作るのが目的だったのだ。
 実りのエレメントはもう大丈夫と言い消える。
 ひなたがポチットにありがとうと言うと、ポチットはひなたの頬を舐める。その様子をあすみは温かい目で見つめる。
 ポチットは新しい家族が見つかったんだよねと、のどかが言う。来週迎えに来るというひなた。お別れするのは寂しいというあすみに、のどかとちゆとひなたは驚く。
 あすみは駆け寄ってきたポチットに、友達になりたい、人と違う身だけど仲良くしてくれないかと手を差し伸べる。ポチットは指を舐めて、それに応える。あすみは驚いた表情。
 ポチットも仲良くしたいってとひなた。
 頭を撫でながらあすみは思わず、かわいいと言う。不思議ですね、私の中で可愛いという気持ちがどんどん膨らんでいくと言う。かわいいに限界はないんだよとひなたは答える。
 あすみを全員が笑顔で見守る。あすみはポチットに頬を寄せ、満面の笑みを称えるのだった。
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 雑あらすじ。さらっと。間違っていたらごめんなさい。感情の変化系はあらすじが長くなって辛い。

 感想の書きづらい回だなと思いました。かわいいという感情をあすみが知るという描かれ方ではあるわけですが、「かわいい」自体がはっきりと表現できるようなものでもないと思うので。
 好きだから心配になる。守りたいものをかわいいと思う。もうそれ自体がのどかの言うように違いを決めがたい感覚にも思えます。なかなか定義の難しい感情を描いている感じがしますね。かわいいから好き。とか、普通に日常生活でも言ったりしますし。
 多分ここら辺って、作中描かれた「かわいい」が正解の考え方というわけでもないと思うわけで。
 ……どうにも言葉がまとまらないですね。

 内容自体は、「かわいい」と感じることに関して、ポチットを通じてひなたがあすみに示すというもので、ポチットの健気な姿もまた、それを後押しした内容になっている。
 ポチットは最初懐かず、どうすれば仲良くなれるか気にしていくうちにかわいいと思えるようになったと言う心の動きは、巧く描いているよなと。ただこれ、「好き」でも成り立つよなあとは思うという。
 前回好きの話をやっているから、大人ですら好きとかわいいの違いってなんだろうと首を傾げることになると言う。
 答えは出ないですね。これ。
 ただ、小さい子にわかるように感情の話を描く場合、「怒り」とか「嫌い」とかを選ぶよりは、やっぱり「好き」と「かわいい」というポジティブな感情を選ぶのは合っているとも思うのですよね。違いをあすみと一緒にお勉強しよう、と言う感じで。

 ひとまずあすみはひなたのポチットとの体験、そこからのちゆの補足「知りたいと思うこと」をきっかけに、ポチットに強引な関わり方をしようとして怖がられる。でも、別れる際には、手をゆっくりと差し伸べて、ポチットの感情に任せているのですよね。
 この感情変化も良かったよなあと。そして今回の内容って、きっとその部分が肝なのだなとも。あすみはかわいいという感情を知った。相手の感情を汲み取ることを知った。と言う所が大事なのでしょう。

 何気に違うドッグランという発言をのどかが言っていることを考えると、普段ラテは違うドッグランに連れて行ってもらっているようですね。

 最後のポチットに飼い主が見つかるシーンは、ちょっと判断が難しかったのですが、これ何日か経った後の話なのでしょうね。
 何日か経っているから、あすみからさみしいという言葉が出た。残り一週間だけど、仲良くして欲しいとポチットに提案した。そういうところなのでしょう。

 グアイワルに関しては今回、犬を下等生物と言っていたのが印象的でした。会話ができる相手と区別しているのだなと、そういう感じ。
 こういう節目節目できつい言葉を発しているのを見ると、倒される相手、わかり合えない相手として描いているのだろうなと、そんなことを思います。

 戦闘描写も空中戦が気合い入っていて良かったですね。攻撃を掻い潜る描写はやっぱり見応えあります。

 次回はピクニックをする模様。そこで、森の保護をしている人と出会うようで、果たして。



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過去感想は下記より
アニメ感想:プリキュア感想まとめ