※ネタバレあり。
 楽しんで視聴するのが方針ですが、もしもできなかったらごめんなさいと言った形。
 過去作のことも触れる方針。ネタバレを含むので未視聴の方はご注意いただけると幸いです。
 記憶違いをしていることもあるので、その時はご指摘ください。訂正させていただきます。




1.率直な感想


 ちゆの今後を描くための前振りと言った感じでしょうか。旅館業を継ぐことと世界を狙うこととは、両立しうるのかが今後描かれそうな感じ。

 あと、尺稼ぎがあったようにも感じたのでした。益子 道男。

2.あらすじ


 ※雑あらすじです。間違っていたらごめんなさい。

 ちゆは陸上の大会でハイジャンプで優勝。自分をライバルだという、すこやか西中のツバサに世界で会おうと言われる。その後、のどかたちにも世界を目指すのかと言われて、そんなことは考えていないとちゆ。

 登校すると益子 道男によりインタビューされそうになるが、彼女のファンに彼は跳ね飛ばされるのだった。その後スポーツ紙のインタビューをツバサと一緒に受けることに。

 ツバサは親と一緒に海外へ行くため、もう日本の大会には出ないのだという。
 インタビューでハイジャンプを始めた理由を、ツバサは空を飛びたい、ちゆは空を泳ぎたいと答える。ツバサはそれで似ていると判断し、世界で会おうと再び言う。
 しかしちゆは高校でも続けるが、世界を目指していないことを伝える。そうするとツバサは機嫌を損ね、ちゆのハイジャンプは遊びだという。ちゆが大会で跳んだ高さを、猛練習して自分も跳んだと宣言して。

 ちゆはのどかたちの前で不機嫌な様子。遊びであると言われたのを言い、自分は空を泳ぐために真剣にやってきたことを言うと、のどかはそれくらいちゆともう一度戦いたかったんだねとツバサをフォロー。その上で、のどかとひなたはちゆの考え方を肯定してくれる。人それぞれだと。自分の思いを大事にしなよと。
 ちゆは私は私の思いで跳ぶと決意。そして、幼い頃、父親と木に紐を結んで、跳んでいたことを思い出す。そこで、父親が自分はもっと高く跳べると言っていたことに、張り合っていたことを回想するのだった。

 練習の時、ちゆはハイジャンプの棒を高く設定する。そして、何度も何度も挑戦し、跳ぶことに成功。そして、ツバサの元へと走る。
 しかしツバサはもう西中から去っていた。ちゆは彼女が行きそうな場所、競技場を目指す。
 予想通りそこに彼女は居た。しかしシンドイーネによりギガビョーゲンにされてしまう。
 なお、キングビョーゲンに次に新たな力を付けるのは誰だと問われたとき、自分が一番最初にメガパーツで力を付けたのだから、自分だと言っていた。その時にダルイゼンとグアイワルに軽くあしらわれ、ムキになって乗り込んできている状況。

 競技場にちゆたちが駆けつけたとき、ラテがそれを探知。変身。
 駆けつけると競技場内を飛び回るギガビョーゲン。ちゆがキュアスキャンでツバサの居場所を探知。
 シンドイーネに攻撃を仕掛ける。三人はギガビョーゲンを相手にするが、バネによる攻撃に苦戦。ちゆは彼女の力をこんなことには使わせないと言う。シンドイーネはライバルがいなくてちょうどいいだろうと言うが、ちゆはそれを彼女が居るからもっと高く跳べると否定。
 ライバルなんていてもムカつくだけとシンドイーネ。あなたにはわからないとちゆ。わかりたくもないとシンドイーネが攻撃。それをかわして、蹴りを食らわせる。
 高く跳ぶちゆを追いかけるギガビョーゲン。もっと高くとちゆは跳躍し、雨のエレメントで水流を浴びせる。シンドイーネが光線を打とうとするが、空気のエレメントにより吹き飛ばされる。
 そして必殺技により浄化。
 あなたたちが一番目障りで邪魔と、シンドイーネは退散。

 目を覚ますツバサ。どうしてここにとちゆに問う。ライバルとあのまま別れられないと答える。
 酷いことを言ったとツバサは謝る。世界を目指さないからと言って責める資格は無い。ただ、これだけは信じて、本心からあなたと。そこまで言いかけたところで、ちゆは手を差し出す。次は世界でと。私も世界を目指す。もっと高く跳ぶと言う。負けないと。
 ツバサは手を取り、立ち上がる。そして握手をしたまま、次は世界でと言うのだった。

 ちゆは翌日、ハイジャンプを跳ぶのだった。次は世界でという決意とともに。

3.詳しい感想


 映画の宣伝が終わりました。そこで元に戻ったOPのダルイゼンたちを見てみましたが、別に強化した姿にはなっていませんでした。
 今回の終わりは、エレメントさんどこだで、ニャトランの案内。太陽のエレメントと光のエレメントでしたね。二つ同時に紹介するようになったという。場所はどこかの橋のようですが、さすがにどこか覚えておりません。

 今回出てきたツバサは、8話で言っていたちゆの記録を超えるすこやか西中の生徒のことですね。ちゆはその後22話でバーを高めに設定していたので、その後記録を超えていたのだと考えられます。

 何回か新しい必殺技を観ていて思ったのですが、ラテ、酷使されすぎではないかなと言う。敵の探知と、キュアアースの変身と、合体必殺技。自分もお手当てしたいと悩んでいたとは思えないほどの重労働。
 何気に必殺技を放っているときにはもう、額が青色になっているのですよね。この時点でもうお手当て完了済みという、格殺技なのではあるまいか。

 ちゆの原点は空を泳ぎたいだったけれど、その他にも父親よりも自分の方が高く跳べるという対抗心もあった。だからツバサにも負けたくないと思った。そして、自分がより高く跳べるようになるためのライバルとして高め合う。だから、世界を目指す。そういう形でしょうか。
 結果的に世界を目指すという方向に落ち着いたから良いものの、なかなか綱渡りな脚本をしていたなと思いました。世界を目指すつもりはないけれど、やはり世界を目指すと決意する。と言う心の動きを描くには、さすがに1話では足らなかったのかもなと思いました。それくらい、ハイジャンプという要素に対して描く機会に恵まれなかったのかなと。昨今の事情を考えつつ残念に思います。

 冒頭で益子 道男が尺稼ぎだと書きましたが、彼が出てこないことで節約した時間でも描ききれる物でも無かったろうなと。
 ちゆが優勝したというニュースに駆けつけるのは彼らしいけど、ファンに追いやられて彼が跡形もなく消えていたのには戸惑いました。消滅してしまったのか……?

 恐らくは今回ハイジャンプで世界を目指す決意をしたことが、今後旅館に勤めるに当たって両立できるのかという問題に繋がっていくものと思っています。
 ここで、「世界を目指したいけれど、自分には旅館がある」、という心の動きにしていると、後々上記の展開を描きづらくなるから避けたのかなと思いました。
 あくまでハイジャンプだけの問題だけにここではおいて、最後に彼女が決心しないといけない部分に「両立」を掲げようとしているのかなと。そういう感じ。

 人それぞれという言葉が今作には度々出ていて、今回も登場していました。
 ちゆが世界を目指すかどうかは、ちゆの思うままで良いという方向性。
 ここ、周りの目とか期待についてはあまり触れないよう心がけているように感じました。ひなたは残念がっていましたけれど、そこで引き留めるようなことはしていません。ライバルのツバサも、けんか腰であり、かつライバルという個人的な事情です。
 ちゆは世界をめざせる実力があるのに目指さない。そこに期待といった周りの目を入れるのは、前述したとおり、後々の展開なのかなと。
 ちゆにはハイジャンプで世界を目指すということと、旅館の女将になると言う二つの目標ができたことになります。
 これに対して、彼女の両親はどのように接するのかなという。そういったけんか腰といった負の感情のない、期待などの感情を浴びせられたとき、彼女はどうするのか。そういう話になるのかなと言う。
 そう言えば今回、彼女の父親が初登場していましたね。もしかすると、彼はハイジャンプ、ちゆの母親や祖母は旅館の女将。そういう風に期待が分かれるのかもしれません。

 まあ、ぶっちゃけた話、ハイジャンプで優勝した後に旅館の修行は再開すれば良いとは思いますけども。それにハイジャンプで優勝すれば、実家である旅館の知名度が上がることにも繋がるので、悪いことではないのでしょうけども(旅館沢泉はそういう形で有名になるのは、望まないかも知れませんけど)。

 シンドイーネとちゆが会話をするという構図を見て、最終決戦では彼女とちゆが戦うことになるのかなと思いました。
 ビョーゲンズは「自分は自分のためだけに動けば良いし、ライバルとかの存在は邪魔だからいない方が良い」と、とことんプリキュアとの価値観と合わないことを示しています。コミカルな場面を描くこともありますが、地球を侵食するという行動については、徹底しているように思います。
 これが今後どんな展開に繋がっていくのか、といったところ。

 あと今回、キングビョーゲン、今回は新たな力を得たと言っていましたね。……どっちなのだろう。シリーズ構成の方が直々に進化と脚本に書かれていたので、進化で良いのかもしれませんが。

 次回は海に行くようです。何やらラビリンたちがはまっているものがあり、それをきっかけに話が動くよう。果たして。




ヒーリングっどプリキュア Blu-ray vol.1

 ※上記以外の物でも良いので、リンク先より何か買っていただけると励みになります。



過去感想は下記より
アニメ感想:プリキュア感想まとめ