※ネタバレあり。
 楽しんで視聴するのが方針ですが、もしもできなかったらごめんなさいと言った形。
 過去作のことも触れる方針。ネタバレを含むので未視聴の方はご注意いただけると幸いです。
 記憶違いをしていることもあるので、その時はご指摘ください。訂正させていただきます。




1.率直な感想


 グアイワルが裏切るのは織込み済み。あえて進化させて吸収させる、キングビョーゲンはその策を選んだのだ。ダルイゼンはそれに危機感を覚えて逃げ出した。
 そういうお話なのですが、プリキュアたちを餌と表現するキングビョーゲンの心の内はまだわからないので、そこは今後の楽しみなのかなと。
 メガパーツによる成長がどういうことを意味するのか、今回で回収された形だなと。

 ダルイゼンの最後の発言は「結局一緒」では無いと思いますし、のどかは真剣になって聞く必要は「個人的には」無いと思います。ただ、それは狙って描いているとも感じました。
 しかし、例え聞く耳を持つ必要の無い悪人からの言葉だとしても、それをどう感じるかはのどかに任せられていると思います。


2.あらすじ


 ※雑あらすじです。間違っていたらごめんなさい。

 シンドイーネはキングビョーゲンを探し、マグマの中から何かを見つけだす。

 メガビョーゲンたちを浄化。ギガビョーゲンがいるためラテの体調は治らず、木と雨のエレメントからギガビョーゲンの居場所が自然公園であることを聞き出す。

 グアイワルは前回から城を築こうとしていて、自らで建築を行っていた。プリキュアたちが戻ってきたことにダルイゼンへ文句を言う。
 避難している人たちがいる自然公園で、ギガビョーゲンは蝕んでいく。
 かけつけるプリキュアたち、戦闘を仕掛けるが、キュアスキャンで旅館客であろうお兄さんの居場所を見つけはしたものの、葉っぱのエレメントはグアイワルの攻撃に阻まれる。
 キンググアイワルの力と、のどかに固執して攻撃を仕掛けてくるダルイゼン。シンドイーネがちゆに攻撃を仕掛けてきたために歯が立たない。
 プリキュアたちは変身が解けてしまう。グアイワルが「かばよ」と間違った言葉で止めを刺そうとしたところで、シンドイーネが見つけ出したキングビョーゲンに、グアイワルは吸収されてしまう。プリキュアだけでなくダルイゼンも驚愕。そして、キングビョーゲンが復活してしまうのだった。テアティーヌもそれを察知。
 のどかたちが浄化したのはキングビョーゲンの一部に過ぎず、キングビョーゲンはグアイワルが裏切ることを察知していた。地球を蝕むことでの復活ではなく、メガパーツで進化したテラビョーゲンを吸収する方が効率が良いと、そちらの手段を取ったのだという。
 
 ギガビョーゲンにキングビョーゲンは力を与える。立ち向かうためのどかたちは再び変身。4人で戦いを挑む。空気のエレメントや火のエレメント、雨のエレメント、実りのエレメントを使い、ギガビョーゲンを怯ませて必殺技で浄化。お兄さんも無事であることを確認。
 周りは夜になっており、いつの間にかダルイゼンとシンドイーネとキンググアイワルはいなくなっていた。のどかたちは自分たちの無事を親に知らせていないことに気づき、急いで帰る。
 連絡しなかったことを親に謝り、ちゆやひなたは叱られたものの、のどかは涙を流されるほどに心配された。あすみやラテも、無事で良かったと言われる。

 キングビョーゲンは、プリキュアたちを見逃した理由を、餌だと形容。シンドイーネは歓声。今度はダルイゼンを吸収しようとする。
 ビョーゲンズとして生きやすい星を作ろうとすること、それはキングビョーゲンと一つになることで達成できる。しかし、自我はなくなるがと。ダルイゼンは逃げ出す。

 翌朝、いつも通りのどかはランニングへ。プリキュアのせいで両親を心配させたことをラビリンは心配、ビョーゲンキングダムみたいに地球をしないために、お手当てを辞めるわけにはいかないと答える。
 そこで、傷付いた様子のダルイゼンと遭遇。のどかはプリキュアに変身。グアイワルのように吸収されそうになったのだとのどかは気付く。助けてくれとダルイゼンに請われる。宿主だった体に入れば傷も癒える、キングビョーゲンにも見つからない。だから体の中で休ませてくれと。
 のどかはそれを拒み、逃げ出す。ダルイゼンは叫ぶ。「お前、言ったよな。自分だけ良ければ良いのかって」と。のどかは振り向かずに逃げる。
 のどかが発言したときの回想が流れる。「どうしてこんなひどいことするの」と訊ねるのどか。「その方が居心地が良いからさ」と答えるダルイゼン。そして、「自分だけ良ければ良いの」というのどかの問い。
 ダルイゼンは続ける。「お前も結局一緒じゃん」。


3.詳しい感想


 今回はパートナーをさがせ。ニャトランを探す形。前々回がニャトランだったので、スパンが短いですね。ちゃんとしたタイミングでラビリンに締めてもらうためでしょう。地味に難易度が今までの中で最高だったと思います。
 それと引き続き3月20日公開の映画の宣伝がありました。

 キングビョーゲンはあっさりと復活しました。それも、グアイワルの裏切りも見越した上での、更に部下を自分の復活材料としか思っていないという非道さも添えた形で。グアイワルが裏切ったから吸収したのではない、という部分が押し出されているのは、ポイントだろうと思います。
 メガパーツに対しての態度の理由も、今回で改修された形。進化をおかしなことのように言っていたのは、内心今回のことを思いついての反応だったのでしょう。

 プリキュアたちを今回見逃したのは、明らかに不自然な行動だったといえるでしょう。
 それをキングビョーゲンは餌だからと表現しました。そういう扱い方をしたということは、ちゃんと見逃した甲斐のある理由を用意しないといけません。どう言った描き方をするか、気になるところですね。

 冒頭でも書いていますが、狙い通りだとわかった上で、ダルイゼンの最後の発言については聞く耳を持つ必要は無いと思いますね。本来であれば。
 ただ、今までののどかの態度から言って、それはありえないでしょう。彼女はいつも、誰かのためにと意識して動いてきたからです。そんな彼女に、言うなれば地球にとっても、何より彼女にとっても、一番動きがいのない奴が助けを求めてきたのです。
 のどかは一番の被害者ですからね。今回のシンドイーネの発言から、のどかと同じように苦しめられた宿主もいるでしょうが、二度も宿主にされて、更には寄生していた奴にちょっかいを出されている人物なんて、彼女くらいでしょう。
 幸い、今まで彼女は、その奉仕精神を捧げがいのある人物としか出会ってきませんでした。今後の彼女の選択が気になるところです(まあ視聴が遅れてしまったので、なんとなく情報は入ってきてしまっているのですが)。

 ダルイゼンについては、単に虫が良すぎるだけの人物にまで落ちぶれていると思います。今までの余裕ぶった態度から一転、かなり惨めな状態です。
 頭が回るので、グアイワルが吸収されたときの驚愕の表情は、自分もその対象になりうるのだという気づきも含まれていたのでしょう。
 果たして、彼にはどう言った結末が用意されているのか。

 シンドイーネに関しては、もうキングビョーゲンに吸収されても構わないと思っていそうです。一貫しているからこそ、そう思うのだなと。
 そのキングビョーゲンに対してはどうやら一目惚れだったらしいですね。声で惚れるタイプなのでしょうか。

 戦闘描写については、お世辞にも良いとは言えない状態でした。同じ絵の繰り返し、それが何度も使われていました。
 おそらくですが、今後の戦いを派手にするための為なのだろうなと。
 それでも、一度変身が解けても、もう一度変身すれば体力が回復しているのは、さすがに無理があるように感じました。……きっと、これがノルマなのかなと。

 夕方から戦闘終了後、夜になるのは、唐突に感じましたね。両親たちを心配させた、という描写が必要だったのはわかるものの。
 のどかたちは外出してから一切連絡を入れていない状態なのです。なので、怪物がでた時点で、別に夜でなくとも、心配させたという描写としては十分なのですよね。ビジュアル的にわかりやすくするため、というのもあるのでしょう。

 ちゆの母親がキングビョーゲンを怪物の王様と表現していたのが、何だかシュールでした。その通りなんですけどね。

 次回はのどかが思い詰めている様子。先ほども書きましたが、彼女の選択やいかに、といったところでしょう。



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過去感想は下記より
アニメ感想:プリキュア感想まとめ