雑載場 : 感想

　
※ネタバレあり。簡易的です。

　エピソード３開始。素晴らしい導入と言うほかない。納得の面白さである。

　パダール王国の王女が持つ秘宝「血と涙の滴」に目をつけたルパン。
　王女はアミが通う学校に留学へ来ていた。

　アミはクラッキング技術の高さが故に、その技術をクラスメートの居る前でも使ってしまうために、友達がなかなかできずにいた。
　だが王女もまた、カラス除けのためにカラスを弓で仕留めるなどの変わった行動を取っているために、浮いてしまっている。だからなのか、二人は仲良くなった。

　その中、学校にテロが仕掛けられる。ルパン曰く、そのテロはプロの犯行による物である。外にもメンバーを控えさせていたり、電波妨害までしている徹底ぶりだったからだ。
　けれど峰不二子が王女の持つ秘宝を狙うために先生として侵入していた。そのために、ルパンが駆けつけた頃には事件は解決していたのだった。

　だが、そんなテロ組織も前座に過ぎなかったらしい。気弱を装っていた男性は、王女ドルマを守るために身を隠していた護衛だった。
　その中で軍服を着た男たちのヘリコプターが現れる。何か大きな事柄が動き出しそうな予感を思わせ、話は次回へと続く。

　これはもう、面白いと言うほかない。大きな事件が動き出しそうな予感。それが堪らない。
　といった、堅苦しいことを書きつつも、アミが可愛らしいだけでも存分に楽しめる。大人の振りして色仕掛けをかけて、男にじゃあ口だけでやって見ろと言われ戸惑う。
　そのやり取りを不二子にしっかり聞かれていて、「縄で縛られていたら楽しめないだろう」とアミが言っていたことを鸚鵡返しにされる。そのせいで、アミは赤面するという初心な部分を見せつけるわけである。いやはや、擦れた振りをしていながら、しっかりとヒロインをしているのが快い。

　恐らく、ここに銭形も駆けつけるのであろう。アミからメールが届き、その返事に電話を掛けたらかからなかったのだから。
　銭形がそんな状況を怪しまないはずがなく、短い間でも一緒に暮らした相手を心配しないはずがないからだ。その予感だけで、今作のハードボイルドな展開を想像させて、痺れる。

　不二子のテロに対する見解もかっこいい。テロの目的は、要求が果たされること。それはもちろんだが、テロによる恐怖を与えることでも達することができるのだという。
　なるべく多くの死者を出す、つまり学校の生徒たちを殺せれば良いのだという。その発言の時点で、彼女のくぐった修羅場の数を思わせるのが見事だった。

　そして次回予告のタイトルがまた素晴らしい。「王国の盗み方」である。アルベールが国を盗もうとしているところの意趣返しもあるのだろうか。ともかく、それを抜きにしてもこのタイトルは格好いいとしか書けない。
　とにかく、楽しみだ。

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アニメ感想：2018年春期まとめ

タグ：: #2018年春期; #アニメ; #感想

2018年07月01日23:59

アニメ感想：ルパン三世 PART5　12話「十三代目石川五ェ門散財ス」

カテゴリ: 感想; 感想：映画・テレビ

　
※ネタバレあり。簡易的です。

　一話完結。これまた小粋な話。
　女性の首に掛けられたネックレスを奪い取りましょう。だが、女性がどこに向かったかは三択が迫られる。
　だからルパンと次元と五ェ門とで、別の場所に向かったのだった。
　五ェ門の行った場所では、コスプレが行われていた。そこで五ェ門は当たりと思われる女性を見つける。その近場に泊まるために暴利な民泊に止まり、というような状況になるわけである。

　しかし、女性の財宝を狙う男たちから助けている中、どうやらその女性は目的の女性とは偽物であることが明らかになるわけで。
　だが若い女性に甘い五ェ門は、彼女のために警備を強化するための金を惜しまなかったりするわけだ。
　本当は目的の女性は若くない。それは、ルパンが彼に嘘をついていたという話になる。その仕返しのため、金に糸目をつけずにミサイルまでぶっ放す。
　その結果金が無くなり、彼女の店で働くというオチまでつくところが面白かった。

　五ェ門の堅物であり、そのためにルパンにからかわれるところが妙に可愛らしい、それを存分に味わえる回だった。余談だが、筆者も小さい頃から、この五ェ門の魅力に夢中だった覚えがある。同じように感じるのは、多いのではないだろうか。

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アニメ感想：2018年春期まとめ

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2018年06月28日00:00

アニメ感想：ヲタクに恋は難しい　11話（最終話）「ヲタクに恋は難しい」

カテゴリ: 感想; 感想：映画・テレビ

　
※ネタバレあり。簡易的です。原作未読。

　まったりとしたよい最終回だったと思います。
　いつも通りの日常を描いて、そのまま一区切りと行った具合で。メインの登場人物を全員出しての締め。

　オタクだからといって、趣味が共通であるわけではないという。前半のお話。腐っている話と、百合の話では、ジャンルが違うのである。でも、歩み寄って欲しいよねという、そんな感じ。
　後半は、初恋の話で。制作物に対しての初恋と、リアルに対しての初恋を切り分けているのが面白かったですね。それはそれ、これはこれという。
　個人的には、そこを切り分けられている時点で、ちゃんとした「一般人」なんじゃねえのかと思いもしますが。

　正直なところ、作品名に示されているような難しさを感じはしなかったですね。「一般人」の持つ難しさと同程度だったのではないかとか、そんなことを思いました。
　むしろ、割り切っている部分の方が多いから、うまく行きやすいのではないかとか、無責任なことを考えてしまいました。

ヲタクに恋は難しい (1)

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アニメ感想：2018年春期まとめ

タグ：: #2018年春期; #アニメ; #感想

2018年06月24日23:59

アニメ感想：ルパン三世 PART5　11話「パブロ・コレクションを走れ」

カテゴリ: 感想; 感想：映画・テレビ

　
※ネタバレあり。簡易的です。

　一話完結。峰不二子の可愛らしさが光る回だった。
　内容としては、過去を遡る形での描き方。

　麻薬王パブロが遺した遺産を探して、ルパン一味が南米へと向かう話となっている。
　麻薬組織の残党に追われる中、見つけ出したコレクションはレトロカー。運ぶのはともかく、売ればプレミアで億万長者も夢ではないという話。

　そんな車の中の一台が、何故か走り出す。銃も剣も何故かすり抜けてしまう。何かを察したルパンは、車の一台に乗り込み、レースを仕掛けるという構図。
　レースに勝利すると、車はたちまちスクラップに。それは謂わば、麻薬王の見せ場白昼夢だったという話。やはり、洒落ている。

　麻薬王のお宝を狙って国家まで動いている状態の中、ルパン一味が逃げ出そうとしている方法がまた泥臭くて良い。
　便所だと言って、外へ向かうルパン。それは潜水艦が二人乗りで、無理して乗っても三人までしか乗れないからという気遣いのためだった。だが同じようなことを考えるバカな男が、もう二人いたというわけである。
　一人潜水艦で逃げ出す不二子は、落ち合う場所で風邪を引きながらも、逃げ出すのに成功してテンションがバカあがりしている阿呆三人を見つけるのだったという。

　おもしろい話だった。最後に、過去の回想から現代に戻り、次元が先に逃げ出したなどと揉め出すところも、男の快いバカさというものを描いていて面白い。粋な話だった。

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アニメ感想：2018年春期まとめ

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2018年06月21日00:00

アニメ感想：ヲタクに恋は難しい　10話「光くん登場とネトゲリベンジ」

カテゴリ: 感想; 感想：映画・テレビ

　
※ネタバレあり。簡易的です。原作未読。

　とにもかくにも、優しい世界。

　とりあえず、女の子だと気付いた成海が、桜城光を女性だと気付いて、似合う服を選んであげる展開まで妄想できました。そんなもんですよね。
　宏嵩の弟、尚哉が自分の兄と重ねて、光に話し掛けた。光も話し掛けることが苦手なだけで、一緒にゲームをすることは好きだった。と、そういう話になるわけですね。

　眼鏡がなくて一苦労した宏嵩のところは、ひとまず置いておいて良いと思います。
　ただ、周りの評価によって成海が、宏嵩は実を言うと顔が良いのだと気付く展開が会ったのは良かったですね。
　自分の彼氏が魅力的だと気付く、良い展開だったなと。
　

ヲタクに恋は難しい (1)

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アニメ感想：2018年春期まとめ

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2018年06月17日23:59

アニメ感想：ルパン三世 PART5　10話「泥棒と泥棒」

カテゴリ: 感想; 感想：映画・テレビ

　
※ネタバレあり。簡易的です。

　EPISODE II、終了。
　何というか、やっぱりあらすじが長い気がする。まあ、こんなこと書いていると、もっと長い作品があるでしょとか、そういう話になるのだが。

　上手くまとまった。そんな印象を持った。
　テロ組織との戦いがメインのため、あまり書くことは無い印象。とにかく、テロ組織を全滅させたという形。言ってはなんだが、奇抜な格好をした集団との戦いだったため、アルベールやルパンたちと比べて奇人変人な印象を持った敵だった。

　ラストは洒落ていたと思う。ケガが苦しい振りをしてよろけるアルベール。それをわかっていて、偽物の黒い手帳を盗ませるルパン。本物はガストンの手に返してあるというのが、なかなか素敵な構図だった。
　しかし気になるのは、既に亡くなっていたはずのガストンが、どうやってルパンの前に現れたかである。これはきっと、筆者の勘違いだったのだろう。依頼はしたものの、その後すぐ煮殺されてしまったとか、そういう所だろうか。勝手な期待をして損をしたという奴である。

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アニメ感想：2018年春期まとめ

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2018年06月14日23:59

アニメ感想：ヲタクに恋は難しい　9話「デートへ行こうよ！」

カテゴリ: 感想; 感想：映画・テレビ

　
※ネタバレあり。簡易的です。原作未読。

　8話で遊園地のデートを取り付けて、実践する話。オタクの会話は禁止としているところに、宏嵩の葛藤が見え隠れしますね。
　言っちゃあなんですが、そりゃあオタクであることを隠してデートをしても、頭の中にはモードみたいな物がありますから、切り替えているなりに面白いですよね。でも、そのモードは別に片方だけしかオンにできるものでもないわけで。
　何が言いたいかって言うと、オタク同士でオタクトーク全開にして遊園地デートをするのが一番楽しいに決まっているんだよなと、そんなことを思いました。

　宏嵩はそこら辺を、開き直ることができたのか。まだできていないのだろうけど、一歩進んだことがわかる回でした。
　ピアスをプレゼントするシーンは良かったですね。自分はピアスの穴は開けていないからおそろいのイヤリングをしているところとかも。こういうのは何というか、オタクらしくないやり取りといって良いわけですけど、やっぱり「一般人」なりに恋愛を楽しめているわけで。

　ともかく、素敵な内容でした。

ヲタクに恋は難しい (1)

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2018年06月10日23:59

アニメ感想：ルパン三世 PART5　9話「"ルパン"を棄てた男」

カテゴリ: 感想; 感想：映画・テレビ

　
※ネタバレあり。簡易的です。

　正直、前回のあらすじが長いように感じた。尺の調整だろうか。
　ルパンが前回ムキになっていた割に、今回手玉に取るのがルパンというのが、妙なアンバランスさを感じた。
　恐らく、ルパンが我を忘れていた。その仕返しに見え見えの罠を仕掛けてみたら、アルベールがまんまと引っかかった。その時点で、対等な立場のままだったと言うことに気付いたからなのかも知れない。

　何にせよ、アルベールと共通の敵が現れたことで共闘するという形になった。
　警察に所属するアルベール。それは国を盗むという大業を成すため。その中、政治家は黒い手帳に書かれた悪事を人質に、テロが行われることを黙認させる。
　保守派の政治家は、テロが行われると支持率が上がる。だからテロを行わせるわけだが、上述の通り黒い手帳に書かれた悪事を暴かれることを恐れて、治安総局は手が出せないという話。

　それが明らかになったために、ギョームはルパンとアルベールの手で強迫され、テロ組織の在処を訊ねられることになったと。そんな形である。
　思う以上に早く、話は片付きそうと言う感じ。

　ルパンという名前をアルベールが捨てたというのはおもしろい話だった。ルパンはアルセーヌ・ルパンの孫という設定かと思っていたのだが、ここでは名乗る物として扱われているらしい。ここら辺、原作ではどのように扱われているのか気になった。

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アニメ感想：2018年春期まとめ

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